2016.07.01 - Songwriter
Bless The Beasts and The Children Bless The Beasts and The Children
Barry De Vorzon / Bodie Chandler [Songwriter]

(1971)

Songwriterシリーズ、Bodie Chandler & Barry De Vorzon の続きです。

ここからは Bodie Chandler、Barry De Vorzon のコンビ解消後の楽曲についてそれぞれみていきたいと思います。

まず、Barry De Vorzon から。

Bless The Beasts and The Children (Barry De Vorzon-Perry Botkin Jr.) / Carpenters (1971)

1970年代に入ると、Barry De Vorzon は活躍の場を映画音楽やTVのテーマ等に移していきます。
1971年、映画『動物と子供たちの詩』(Bless the Beasts and Children-1971)の映画音楽を Valiant Reocrds からの付き合いである Perry Botkin Jr. と共同で担当、その主題歌を The Carpenters が歌いました。


Cotton's Dream - Nadia's Theme (Barry De Vorzon-Perry Botkin Jr.) / Barry De Vorzon-Perry Botkin Jr. (1976)

1976年に行われたモントリオールオリンピックで、体操でナディア・コマネチ(NadiaComaneci)が大活躍しました。その人気に便乗して "Nadia's Theme" という曲をリリース。実はこの曲、先の映画『動物と子供たちの詩』の中の劇判、"Cotton's Dream" という曲でした。Barry De Vorzon さん、なかなかの商売上手ですね(笑顔)。僕も当時、買ってしまいました〜。


S.W.A.T. TV Theme (Barry De Vorzon) / Rhythm Heritage (1976)

Barry De Vorzon がテレビドラマに書いた曲で有名な作品があります。
『特別狙撃隊S.W.A.T.』(S.W.A.T.-1976)。当時、日本でも放送されましたが、今でもテレビのBGMなどに転用されていますね。演奏は Michael Omartian 率いる Rhythm Heritage です。冒頭、 Ed Greene のドラムが炸裂、気分も高揚してきます。


一方、Bodie Chandler について
Barry and the Tamerlanes 解散後、Edward McKendry という人とチームを作り、職業作曲家を目指していきます。大きなヒット曲はありませんが、きらりと光る優れた作品ばかり。


The Visit (she was here) (Bodie Chandler-Edward McKendry) / The Cyrkle (1967)

The Cyrkle に提供した隠れた名曲でしたが、その後、多くの人がこの曲が持っている独特な雰囲気に魅せられたと思います。アルバムでは『Neon』に収録。プロデュースは John Simon。


On A Day Like Today (Bodie Chandler-Edward McKendry) / Lesley Gore (1967)

Lesley Gore に提供した曲。Bodie Chandler は Valiant Record 時代には見られない複雑な曲を書くようになっています。有名な Barry De Vorzon の影に隠れている Bodie Chandler ですが、とても作曲才能が高い人だということがわかります。アレンジは Al Capps。プロデュースは Steve Douglas。


Glad She's A Woman (Bodie Chandler) / Bobby Goldsboro (1969)

Bodie Chandler 単独クレジット作品。Valiant Record 時代を引き継いだ曲調と世界観。美しいバラードです。Johnny Maestro & The Brooklyn Bridge もこの曲を取り上げています。


*写真は Barry De Vorzon

(富田英伸)




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