Portrait

LP RHL-8515 1981.10.21  
CD B25D13008    
CD BVCR1045 1997.6.4 RCA/BMG
CD BVCK37016 1999.5.21 RCA/BMG

1.
ラスト・トレイン
  大貫妙子 山下達郎
2.
Crying All Night Long
  竹内まりや 伊藤銀次
3.
ブラックボード先生
  竹内まりや 林 哲司
4.
悲しきナイト&デイ
  竹内まりや 竹内まりや
5.
僕の街へ
  竹内まりや 林 哲司
6.
雨に消えたさよなら
  大貫妙子 大貫妙子
7.
リンダ
  竹内まりや 竹内まりや
8.
イチゴの誘惑
    林 哲司
9.
Natalie
  竹内まりや 竹内まりや
10.
ウェイトレス
  竹内まりや 山下達郎
11.
Special Delivery〜特別航空便
  竹内まりや 竹内まりや
12.
ポートレイト〜ローレンスパークの想い出
  竹内まりや 安部恭弘

 81年11月に発表された独身最後のアルバム。デビュー時から良き兄貴分だったセンチメンタル・シティロマンスの面々、大貫妙子、伊藤銀次、村松邦男といった元シュガー・ベイヴのメンバー、そして翌年に公私ともにパートナーとなる山下達郎らがバックアップ。一部からアイドル視されつつも着実に音楽的成長を遂げたまりやが作りあげた、傑作モニュメント・アルバムである。
 この作品はRCA時代ではもっともバリエーション豊かな作品でもある。カントリー・ロックからマージー・サウンド、60'S ガール・ポップス・・・と、とても表情豊か。まりやの愛するサウンドが、彼女の手にかかって更にスパイスを効かせ、味わいを増している。ちなみに達郎は5曲に拘わっているが、今やマリッジ・ソングの定番となった「リンダ」を始め、「ウェイトレス」、「Special Delivery〜特別航空便」といった佳曲が並ぶ。特に「ウェイトレス」は続・「夏の恋人」といったタイプの曲で、達郎の「潮騒」などとはまるのでは?
 エンディングを飾るのは、仲間の安部恭弘のペンによる、アメリカ留学の淡い恋の思い出を歌った「ポートレイト〜ローレンスパークの思い出」。もともとこのアルバムは79年に世を去ってしまったホームスティ先のお父さん、M.フォード氏に捧げられており、この曲のまりやの歌声は単なる郷愁だけでなく、どこか悲しさを秘めて胸に響いてくる。

(まついちえこ)


 

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