達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2001/02/18 Sunday Song Book「70〜80年代 Black Vocal & Instrumental Group特集


Part2」

竹内まりや/真夜中のナイチンゲール 2001/02/28 発売予定 Single *1
Rose Royce/Love Don't Live Here Anymore 1978『Strikes Again』*2
Champaign/Try Again 1983『Modern Heart』*3
Aalon/Rock & Roll Gangster 1977『Cream City』*4
G.Q./I Do Love You 1979『Disco Nights』*5
Fatback Band/Yum Yum (Gimme Some) 1975『Yum Yum』*6
Slave/Just A Touch Of Love 1979『Just A Touch Of Love』

Earth, Wind & Fire/Can't Let Go 1979『I Am』

*1 TBSドラマ「白い影」主題歌。

*2 9人組。全米ソウルチャートTop10、全米チャート32位。90年代にFaith Evansがカ
バー。

*3 6人組。全米ソウルチャート2位、全米チャート23位。

*4 4人組。Aristaレーベル。
*5 4人組。全米ソウルチャート5位、全米チャート20位。Billy Stewartのカバー。
*6 7人組。

内容

・近況

「先週あたりでスタジオ一段落。内の奥さんの歌入れなんかをしておりまして、
若干ミックスダウンとかやって。いつものようにアレンジでウーとやってると、
自分のレコーディングの時みたいにあんまり頭を使わなくてもやれるので、若
干心の余裕がありました。そこで先週は久しぶりにレコード屋なんかを、セコ
ハン屋と新譜集めなんかを行って参りました。ちょっと集めすぎてしまいまし
た。聞いても聞いても減らない段階で、必死に聞いてるんですが全然減らない。
それでもまたSSBにフィードバックできるのだろうと。どっかのコレクターの
レコード棚にしまいこんで「俺しか知らない」ってそういう感じよりも、私の
下に来ますと全国にオンエアできてレコードちゃんも喜ぶんじゃないか、そう
いうような感じであります。」

・ナイチンゲールの声

「(真夜中のナイチンゲールの)最初に鳥の声がチッチッと入ってますが、あれ
は本物のナイチンゲール、サヨナキドリでございます。日本にはナイチンゲー
ルというのはいないそうです。ドラマのTBSの音資料室からCDを借りてあそこ
に入れました。」

・Rose Royce

「元々はインストバンドで、Edwin Starr, TemptationsなどMotownの人達の
ステージのバックバンド。これにGwen Dickeyという女性ボーカリストを加え
て9人組となり、Rose Royceと名前を変えた。Norman Whitfieldのプロデュ
ースでデビュー。デビュー曲の「Car Wash」が1976年の全米No.1。その後も
沢山ヒットを出した。演奏力あり、ボーカリストもいい声。」

・Champaign

「イリノイ州シャンペーン出身の6人組。白人黒人混成グループ。デビュー曲
「How 'Bout Us」が大ヒット。「Try Again」はNHKで一度かけたことがあり
ます。彼らはまだベスト盤がないのでCD化されてません。ソニーさんよろしく
お願いします。今のソニーじゃ無理かな。」

・レコードコレクター紳士録

「サウンドストリート時代は新譜を全米ソウルチャートから選んでよくかけま
したが、その頃に聞いててBlack Musicのファンになった方は沢山いるようで
ございます。今月号の「レコードコレクターズ」の毎月連載している「レコー
ドコレクター紳士録」のコーナーがありまして、そこに登場している川崎太郎
さんという方は、僕のサウンドストリートを10何年前に聞いた時に「Sweet
Soul特集」ではまってしまいまして、Black Musicのコレクターになってしま
いました。Isley Brothersの結構テンパったコレクターでございます。この
彼のインタビューの中に僕の名前が出てきますけど(笑)。こういう女房・子
供がある身ながら、そういう悪い道にどんどん引き摺り込んでしまう、なんか
ちょっと心の痛みを感じたりしますが。」

「皆様のリスニングライフのお手伝いが少しでもできるようにと考えてやって
参りましたが。SSBでも9年、サウンドストリートは3年でしたが、当時は「こ
んなマニアックなものやっちゃって、もうちょっと一般的なものかけてくださ
いよ」とディレクターがきたり、脇から「なんか難しい番組ね」とか言われま
したがね。今はかえってこういう風が受けるという感じがします(笑)。もう
SSB9年、来年で10年目。信じられない。岩崎君といつも顔を見合わせながら
「どういう時代になっちゃったのかね」ポストモダンというか、21世紀という
か。ありがたいことでございますね。ますますテンパって行きたいと思ってお
ります。」

・Aalon

「これも昔サンストで一度ご紹介しましたが、これまではブラスまで入れた大
所帯バンドばかりでしたが、それと対照的にDrums, Bass, Guitar,Keyboard
の4人編成で弾きながら歌う、歌うカシオペアみたいなもんですね、そういう
コンパクトなバンドが沢山ありました。これだと経費もかからず、クラブから
クラブへと渡れて、小回りが効く。その中の一つ、Aalonは「Soul Train」で
Don Corneliusが「エーロン」と発音してましたので、そう呼んでます。
Aalon Butlerというギタリストが結成した4人組。」

・G.Q.

「この手の4人編成のバンドで最も有名なものの一つがG.Q.。もろ歌うカシオ
ペア。沢山ヒットがありますが、歌が上手いからヒットするんでしょうね。外
見が同じような傾向のグループが沢山あっても、やっぱり実力の差は歌であり
まして、それと演奏の良し悪し。それでヒットするかしないかがきまるという
感じがします。」

「白人の4人組ロックバンドと違ってギターは生音、ドラムはチューニングが
高いので、コンパクトな演奏に聞こえますが、情感がこもっています。」

・Fatback Band

「歴史の長いClub Dance Band。後にFatbackとなりましたが、初期の方が好
きです。典型的なワンコードミュージックで、James Brownの音楽から影響を
受けてます。」

・Slave

「複雑なパターンミュージック。ボーカルのSteve Arringtonの情けない、な
んともいえない声にえもいわれぬ魅力が。この曲が一番好き。ベースが野蛮で、
伊藤広規かSlaveのベースかというぐらい。」

・EW&F

「SSBを9年間やってきてEW&Fは一度もかけてなかった。それだけメジャーだ
ということ。しかし70〜80年代のVocal & Instrumental Groupの最高峰は
EW&FとIsley Brothersだと思う。」

・かからなかったもの

「Isley Brothers, Brick, Lakeside、またSalsoulのSkyyなどの歌の上手い
Disco/Dance Bandもかけたかった。次の機会に。想像に反響がありましたの
で、次回はボーカルグループを含めてブラコン特集でも。」

今後の予定ですけど、

・2/25は「ギタリスト特集(日本編) Part1」を予定。
・3/4は「ひな祭り恒例、Girl Singer/Girl Group特集」
・3月には「ギタリスト特集(日本編) Part2」か「リクエスト特集」。
・また「珍盤・奇盤特集」「わがままリクエスト」を企画中。
・やると言っていてまだやっていない特集、「イージーリスニング特集」、
「Four Freshmen特集」など。しつこく督促してくれればその内やるかも、
そのこと。


circustown.net による放送書き起こしです。文責 circustown.net。抜け誤りはお知らせください。


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