達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン2001/05/06 Sunday Song Book「山下達郎多めのリクエスト特集」
山下達郎/So Much In Love 1986『On The Street Corner 2』
The Tymes/So Much In Love 1963 *1
山下達郎/ドリーミング・デイ (LIVE) 1994/5/2 中野サンプラザ *2
山下達郎/悲しみのJODY(She Was Crying) (LIVE) 1983/12/27 *3
Mario Lanza/Be My Love 1950 *4
Nick DeCaro/Only With You 1990『Love Storm』
山下達郎/メロディー、君の為に 1986『Pocket Music』*5
*1 Philadelphiaのボーカルグループ。No.1ヒット。
*2 Sings SUGAR BABE Concertより。オリジナルは1976年『Niagara Triangle
Vol.1』
*3 PA-Out。「ついておいで」が続く。Live VersionはMelodiesのツアーのみ。
*4 ポピュラー界にも進出したアメリカのオペラ歌手。
映画『The Toast Of New Orleans』サントラより。
*5 1986発売時のオリジナルミックスをマスタリング。ちなみにライブは難しい
のでLive Versionは無し。
内容
・近況
「GW中、皆様が行楽に勤しんでいる間にスタジオでやっておりまして。6月末
に発売になるニューシングル「君の声に恋してる」の歌を全面的に入れまして、
エンディングのコーラスでちょっと凝った事をやっていますのでまだ半分。明
日またやって、明後日もやるかなという感じです。その間にまりやの新しいア
ルバムにもう1曲入れようと事になって、それのデモテープ作り。明後日あた
りには服部克久さんにフルバンドのアレンジをお願いしまして。その次には自
分のシングルのブラスアレンジ、これは自分でやりますが。スタジオがいよい
よ佳境に入ってまいりました。来週ぐらいにはまりやのニューアルバムの発売
日申し上げられるかもしれませんが、それぐらい煮詰まって参りました。頑張
って仕事をして作品を上げたいと思います。」
・So Much In Love
「そもそもこの曲がビールのCMで流れているので、シングルにしようというこ
とで始まりました。結局歌を入れ直してしまいました。ニューボーカルバージ
ョン。15年ぶりに歌を入れ直しました。結構自分うまく歌えたかなと思います。
まだミックスダウンが終わっていないので、本日はオリジナルで。」
・High C
「ハイCとは上のドの事とですが、オペラのテノール歌手の一つのバロメータ
ーとして上のド、ハイCが出るかどうかというのがあります。一流のテノール
歌手の尺度なんですけど、パバロッティ、プラシド・ドミンゴ、みんなハイC
を出しますけど、Mario Ranzaの「Be My Love」も見事ハイCで終わります。
」
・PA-Outとは?(Q&A)
「PAはわかりますね。コンサート行くとでっかいスピーカーから音が出てきま
すがあれがPAといいます。Public Addressといいますが。調整卓というのが
コンサートホールへ行くとありますね。あそこでPAのエンジニアがバランスを
取って、スピーカーから出る音を調整する訳ですけど、あそこのコンソールか
らPAのスピーカーへ行くラインが出ていますが、ラインを横からかっさらって
カセットやDATで録音します。それがPA-Outと呼ばれるソースです。それをコ
ンソールからスピーカへ送ると、PAで出てくるのと同じ音がします。コンサー
トをやるときにPA-Outからラインを貰って、その日の演奏を厳しくチェックす
るためにあります。それが山の様にありますので、こういうときにピックアッ
プして使います。」
・Nick DeCaro『Love Storm』
「Nick DeCaroはアレンジャーで、60年代から70年代にかけて活躍したWest
Coastの名アレンジャー。なぜか1990年に"Nick DeCaro Sings 山下達郎"とい
う様なアルバム『Love Storm』が出ました。全曲私の曲のカバー。彼はアレン
ジャーで歌手じゃないので、つたない歌なんですけどなんとも味がある。私の
カバーをやってもらっているアルバムの中ではとても好きな一枚。惜しくも90
年代に亡くなってしまいました。」
・ボイストレーニング(Q&A)
Q: その美しい声を保つために特別なことをしているのですか。
「ボイストレーナーは誰とか、こういう質問を時々いただきますが、私は一切
そういうのはありません。亡くなった三波春夫さんは午後9時を過ぎたら、声
を保つためにお話にならないそうで、私はとてもそんなストイックな事はでき
ません。朝の5時までドンチャン騒ぎやって、翌日ライブをやったりしてます
からね。これでいつ声がなくなってもいいということをしましたが、50に近
くなるこの年でも「ドリーミング・デイ」が歌えますので。「ドリーミング・
デイ」の「♪デー」が出なくなったら考えますが。でも基本的にボイストレー
ナーというのはほとんど信用しません。ボイストレーナーというのは金太郎飴
みたいに、誰でも同じ歌い方になるので、個性が無くなってしまいますので。
うちのオフィスの若い子にはボイストレーナーは絶対に止めろと言っています。
そんなことに行くくらいなら、俺に月謝をよこして俺がやってやると言ってま
す。もっと悪くなったりして(笑)。」
今後の予定ですけど、
・5/13も「それなりの山下達郎多めのリクエスト特集」。
・5月はスタジオ仕事が立て込んでいるので、忙しくなったら「棚つか」で逃げ
るそうです。
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