達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2001/11/18 Sunday Song Book「Carole King 特集 Part 2」



Connie Stevens/Why'd You Wanna Make Me Cry *1
The Cookies/Chains *2
The Cookies/Don't Say Nothin' Bad About My Baby *3
Freddie Scott/Hey Girl *4
The Tokens/He's In Town *5
Skeeter Davis/I Can't Stay Mad At You *6
Maxine Brown/Oh No, Not My Baby *7
The Righteous Brothers/Just Once In My Life *8
Dusty Springfield/Some Of Your Lovin' *9
Carole King/Some Of Your Lovin' *10
Aretha Franklin/(You Make Me Feel Like) A Natural Woman *11

*1 1962年5月。ハワイアン・アイドル。歌の上手い女優。
邦題は「小さな涙」
*2 1962年12月全米17位。The Beatlesのカバーでも有名。
途中から達郎さんの解説が入りました。
*3 1963年4月全米7位。3人組黒人女性ボーカルグループ。
*4 1963年9月のベストテン・ヒット。作曲家としてスタートしたが、
歌が上手かったので、Gerry Goffinのプロデュース。
*5 1964年秋全米43位。
50年代Doo Wopグループとしてスタート。60年代を生き残った。
*4と*5は、ちょっとだけレアなリアル・ステレオ・バージョン
*6 1963年11月のベストテン・ヒット。邦題「恋はいじわる」
*7 1965年1月全米24位。
*8 1965年5月のベストテン・ヒット
コンパクトな感じの曲が多いキャロル・キングには珍しく大作。
*9 1965年9月全英8位。
*10 1965年にキング−ゴフィンが設立したTomorrowレーベルより。
*11 1967年11月全米ベストテン・ヒット

・一節
The End Of The World

# 番組では「世界の果てまで」と言われましたが、邦題は「この世の果てまで」
が、正しいようです。

内容

・オープニング

「RCA、AIRの二つのレーベルから出した計7枚のアルバム。デジタル・リマス
ター+ボーナストラック付きで、1月23日にCDを再発する運びとなりました。
11月前半は、マスタリング・スタジオに毎日通いながらそれらCDを完成させ、
今月末から来月にかけて今度はアナログです。アナログはボックス化して出し
ます。3月からは、その時代の歌のみを演奏するライブも行います。」

「業務連絡はたくさんあるのですが、番組は先週からの続きでCarole King特
集パート2。先週は14曲ぐらいかかりましたが、本人のデモ・テープを除くと
全てヒット曲。今日も1曲残らず全部ヒット曲。1963年の頭ぐらいから始めて
ソングライターからシンガー&ソングライターの準備期間が始まる67年の暮れ
ぐらいまでのヒットソングをお楽しみ頂きたいと思います。」

・解説

「Carole KingとGerry Goffinが所属していた音楽出版社「Aldon Music」の
社長Don Kirshnerは、タレント・スカウトなどにも熱心で、レコーディングに
来てるデモ・シンガーとか作曲家自身にも歌わせるようなことを積極的に行わ
せていて、1962年6月にDimensionというレーベルを発足させます。」

「また、この社長は、ヨーロッパに楽曲を売り込むことにも熱心でした。The
Beatlesに代表されるイギリスのロック・グループが、アメリカに大挙して出
てくるまで、イギリスとアメリカのヒットチャートは分断されておりました。
Carole Kingの曲もイギリスでたくさんヒットしていましたが、違うシンガー
やグループが歌ったもので、The Beatlesもそういう流れでカバーしたものと
思われます(曲注 *2です)。そのあたり、後にBritish Invasionで、アイド
ル・ポップが全部消え去った後でも、Carole Kingが作家として残っている要
因のひとつとして挙げられます。」

「63年中頃までのキャロル・キングの作風は、典型的なアイドル歌謡、そして
50年代から続いているロックン・ロールの流れでしたが、60年代中頃になると
作家として成熟してきて、大作指向になります。Barry Mannとかの競争意識も
あるんでしょうが。」

「キャロル・キングのソングライターとしての全盛期は、61年から67年まで。
67年に離婚してしまいます。68年が割と空白で、それからThe Cityというグ
ループを結成して、シンガー&ソングライターへと移行していきますので、
(今回の特集では)67年までフォローできればと思っています。」

「発売された時期が早い方がオリジナルだと言われることもありますが、この
頃は出版が売り込むという作業で、売り込まれた楽曲をディレクターが、スタ
ジオで選曲してという過程をたどるので、早く発売されたから、そちらがオリ
ジナルという特定はできません。」

「今週はThe Monkeesまでかける予定でしたが、やはり時間が足りなくなって
しまいました。それだけ凄い人だということで。四週間やる根性で頑張りまし
ょう。」

・業務連絡

「Performance 2002 Rca/Air Years Special。82年までのレパートリーを、や
ります。場所の確定が出ました。日程はまだ決まっていません。北海道の札幌、
仙台、宇都宮、新潟、東京、浜松、厚木、大阪、神戸(震災以降初)、広島、
福岡、鹿児島、こんな予定です。30本予定しております。先週放送で発表した
横浜は、なしです。すみません。3月の頭から三か月間ぐらいでツアーの予定
です。」

「フジTV系のサタスマ。エンディング・テーマは、長いこと「アトムの子」
でしたが、書き下ろしの新曲「Love Goes On」に変わりました。シングルの予
定など未定です。番組の常連さんからフル・サイズでのリクエストがあります
が、Carole King特集中なので。」

今後の予定

・Carole King特集、来週Part 3。



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