達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン2002/3/24 Sunday Song Book「棚からひとつかみ」
山下達郎/Loveland, Island 1982『For You』, 2002 Single *1
Chuck Berry/Almost Grown 1959『Berry Is On Top』*2
Jimi Hendrix/All Along The Watchtower 1968『Electric Ladyland』*3
Pickettywitch/That Same Old Feeling 1970『Pickettywitch』*4
Rickie Lee Jones/Night Train 1979『Rickie Lee Jones』*5
Ann-Margret/Take All The Kisses 1963 *6
Spencer Wiggins/The Power Of A Woman 1967 *7
The Velours/Can I Come Over Tonight 1957 *8
Puffy/ハイティーン・ブギ 2002『The Hit Parade』*9
*1 2002年リマスターバージョン。
*2 Chuck Berry(g), Willie Dixon(b), Fred Below(ds), おそらくJohnnie
Johnson(p)。
*3 Bob Dylanのカバー。シングルヒット。
*4 昨年ビクターから紙ジャケ&ボーナストラック付きで発売。男女混合6人組の
ブリティッシュポップのグループ。Tony Macaulay & John MacLeod作&プロ
デュース。全英5位。邦題「恋はフィーリング」。米国でFortunesでヒット。
*5 デビューアルバム。
*6 シングル「Bye Bye Birdie」のB面曲。去年出たRCAの5枚組CDボックスより。
リアルステレオバージョン。
*7 米国では無名だが日本では評価の高いサザンソウルシンガー。バックはFame
レコードのリズムセクション。
*8 今回の山下達郎のツアーの客入れBGMに使用。NY周辺のEast Coast Doo-Wopと
思われる。
*9 最新アルバムで、日本の昔のロック/フォーク/ニューミュージック/歌謡曲
のカバー集。山下達郎作曲の近藤真彦のヒット曲のカバー。達郎氏曰くStray
Cats風の解釈。
一節
Bye Bye Birdie (Ann-Margret)
内容
・ツアー
「先週は広島に行ってまいりました。今週は明日神戸です。震災後の神戸に伺う
のは初めてです。新装になりました神戸国際会館。昔は毎年毎年神戸国際会館で
やっていたものです。神戸のお客さんはとってもいいお客さんなので、今回も楽
しみです。久しぶりの神戸、お待ち申し上げております。今週は木金と鹿児島へ
行きます。鹿児島は「Ride On Time」がブレイクする前から熱心なイベンター
の方が居て、かなり早い時期から鹿児島をツアーに組み込んでずーっとやってお
りました。今では二日やれる身分であります。鹿児島市民文化ホールというのは
とっても音響のいいホールです。今回も鹿児島に伺います。鹿児島の皆さん、お
楽しみにお待ちください。」
・Loveland, Island
「フジテレビのドラマ「ロング・ラブレター〜漂流教室」もめでたく先週で最終
回を迎えて、テーマソングの「Loveland, Island」、20年ぶりの復活でしたが
、めでたく大団円でございます。長いこと御愛顧ありがとうございました。こん
なにオンエアでかかることもきっともう無いでしょう(笑)。私の番組でもたぶ
ん当分かからないと思います。ツアーでは当分まだ行きますが、SSBではひとま
ずこれで大団円という感じでございます。」
・Chuck Berry
「ちょうど来日しております。Chuck BerryとJames Brownのジョイントコンサ
ートという訳のわからない奴ですけど(笑)。でもChuck Berryは久しぶりの来
日だと思います。Welcome to Japan again, Chuck Berry, we love youとい
う感じでございます。Chuck Berryの特集でもやろうかなと思いましたが、ツア
ー中でとてもそんな心の余裕がないのでせめて1曲だけ。星の数ほどあるChuck
Berryの名曲の中で一番好きな一つ。黄金のメンバー、Willie Dixon(b), Fred
Below(ds)。Johnnie JohnsonかLafayette Leakeか、これはJohnnie Johnson
(p)ですね。この二人が交代でピアノをやっております。そして本人のギターで
やっております。永遠の名作。」
・Pickettywitch
「日本でも発売されて、深夜放送では結構かかりました。アメリカではFortunes
がレコーディングしたバージョンと競作になりまして、どちらもスマッシュヒッ
トしましたが、今聞くとこちらのPickettywitch版の方がインディな感じがして
いいなという感じがします。リードボーカルのPolly Browneという人は70年代
にソロになったり、Sweet Dreamsというデュオでヒット曲を出したりと継続活
動をしています。珍しく紙ジャケ&ボーナストラック付きで日本盤が出ましたが
、内容はともかくライナーが今一。まあ音楽には罪はないので。」
・Q&A
Q: CD『For You』のジャケット「Love Talkin'」のところで達郎さんが持って
いる本はレイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)でしょうか?
「よく見てますね、しかし。あれはレイ・ブラッドベリの「華氏451度」の原書
です。今でも自宅にあります。」
Q: 『Moonglow』の「夜の翼(Nightwing)」というのはSF小説のタイトルなの
でしょうか?
「そうです。ロバート・シルバーバーグ(Robert Silverberg)の「夜の翼
(Nightwings)」というタイトルから頂いて、詞の内容は全然違いますけど。語
感のいい「夜の翼」というタイトルの、ハヤカワの文庫から出てますね、今は。
」
Q: 最近「夏への扉」を読みました。ブラッドベリはよくわからなかったけど、
ハインライン(Robert A. Heinlein)のこの作品は面白かったです。
「(この葉書を書かれた方は)いくつなんでしょうね。ブラッドベリは20代前半ま
ででしたら一生の友達になれます。10代に読んだら絶対に面白い本ですが。最近
の奴をお読みになってるんじゃないですか?昔の「刺青の男」とか「太陽の黄金
の林檎」とか、そのころの奴をお読みになれば全然印象が違います、短編集です
ので。それもハヤカワとか創元とかから出てますので。是非お勧め申し上げます
。」
Q: 地方への移動時の車内では何をしているのでしょうか?
「寝てます。」
Q: 他のミュージシャンの人の話だったと思いますが、エレキギターを持って歌
い、唇がマイクに付くと感電するという話を聞いたことがありますが、本当でし
ょうか?
「昔はそういうこともありましたが、今はアースが発達してますので大丈夫です
。」
Q: 花粉症とか大丈夫でしょうか?
「全く大丈夫です。」
Q: ホテルに帰って寝るときにやっぱり加湿器は使われますか?
「使います。」
Q: 野外ライブはいかがでしょうか?
「嫌いです。(笑)」
Q: アルトサックス系の楽器は吹けるのでしょうか?CDのジャケットをチェック
しても見たことがありません。
「そんなことを聞いてどうするんだ(笑)。僕はブラスバンドでチューバをやった
ことがありますんで、マウスピースが大きい楽器だったら吹けるので、トロンボ
ーンだと大丈夫なんですけど、トロンボーンはスライドなので吹きにくいので、
バルブトロンボーンというのを持っていまして、遊びでは吹いています。」
・Spencer Wiggins
「日本ではその筋(サザンソウルファン)ではかなり有名な人ですが、米国ではほ
とんど無名。アルバムが出てませんが、日本ではCDがコンプリートで出ている人
です。日本と米国の人気の差がすごくあるんですが、それを全然関係なしに聞く
ととても歌の上手い人です。」
・The Velours
「私のコンサートの客入れBGM、始まる前のBGMはすべてDoo-Wopで20数年間やっ
ておりますが、今回は割とレアリティーズと申しましょうか、結構レアなシング
ルで。ずっとここ数年間の努力の賜物。それも御楽しみいただきたいと思います
。その中に入っているこの曲。The Velours、布のベロアですね。結構キャリア
の長いグループで70年代に入ってもレコードが残っております。その中でこれは
大好きな一作。最近ようやくシングルを手に入れました。」
・RCA/Airリマスター盤発売記念プレゼント
(1)2002/2からのカレンダー20名(ツアースケジュール入り)
(2)「Loveland, Island」ポスター20名
(3)スペシャルダイジェストプロモ盤CD10名
(1)〜(3)はすべてサイン入り。
今後の予定
・3/31も「棚からひとつかみ」。
・夏になったらBruce Johnstonの特集を。
・ツアー期間中は「ヒストリー・オブ・山下達郎」を予定。
circustown.net による放送書き起こしです。文責 circustown.net。抜け誤りはお知らせください。
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