達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2002/11/10 Sunday Song Book「棚からひとつかみ」



山下達郎/君の声に恋してる 2001 Single, 2002『Rarities』
Michael Bloomfield/I Got My Mojo Working 1965*1
Tavares/It Only Takes A Minute 1975『In The City』*2
Claudine Longet/Here, There And Everywhere 1967『Claudine』 *3
O'Jays/Sunshine 1972『Back Stabbers』*4
Jay & The Americans/To Wait For Love 1964『Come A Little Bit Closer』*5,6
Tom Jones/To Wait For Love 1965 Single c/w 「It's Not Unusual」
*5,7
Herb Alpert/To Wait For Love 1968 Single *5,8
山下達郎/Misty Mauve 2002『Rarities』

*1 60年代後半を代表する白人ブルース・ギタリスト。Chicago出身。The Paul
Butterfield Blues Band 加入直前に、Colombiaと契約した時のN.Y.録音。
Chicago Bluesの代表的な作品で、オリジナルはMuddy Waters。
『I'm Cutting Out〜The Lost Recordings 1964-1965』(2001年 Sundazed
LP)に収録。
*2 Massachusetts出身の兄弟5人組のヴォーカル・グループで、70年代中期West
Coast Soulシーンを代表するグループ。Capitolからデビューし、Dennis
Lambert & Brian Potter やFreddie Perren等の優秀なプロデューサー、作曲
家に恵まれたくさんのヒット曲を出した。1975年全米ソウル・チャートNo.1、
Hot100でも10位まで上がった彼らの代表曲。
*3 フランス出身の歌姫。Andy Williams の奥さんとしても有名。A&Mからのデビ
ュー・アルバム収録のThe Beatlesカヴァー。プロデューサーはTommy LiPuma
、アレンジャーはNick DeCaro 、エンジニアはBruce Botnick。
*4 アルバム発表は1972年だが、後にリカットされ1974年に全米ソウル・チャート
17位まで上がるヒット。
*5 Burt Bacharach & Hal David 作品。
*6 Produced by Leiber & Stoller. 達郎氏によれば1965年のアルバムとの事で
すが1964年には発売されている模様。また同じ1964年にはシングル「Friday」
のカップリングとして発売されていた。
*7 1stヒットのB面曲。
*8 全米No.1「This Guy's In Love With You」に続く2ndヒット。全米51位。
アレンジもBurt Bacharach。

一節
Back Stabbers(O'Jays)
It's Not Unusual (Tom Jones)

内容

・近況

『Rarities』オリコン初登場1位達成。

「次の曲のオファーが来て、12月の頭に曲を納入しなければいけないので曲書き
を始めた。あと10日ほどすると新しいCM曲がテレビから流れる。」

・To Wait For Love

「Burt Bacharach & Hal David 作品。60年代初頭に作られ、63,4年に楽曲登
録されている。65年にJay & The Americansのアルバムの中に入っていたのが
世に出た最初で、プロデュースはLeiber & Stoller。厳密に言えばこれがオリ
ジナルだが、昔は楽曲を出版社が売り込む形だったので、一番最初に世に出たか
らといってそれがオリジナルとは言いにくい。私は中学3年か高校1年の時に、
Tom Jonesのヴァージョンを初めて聴いて気に入った。同時期にTony Orlandoも
カヴァーしている。この曲がヒット・チャートに唯一登場したヴァージョンは、
Herb Alpertの68年の録音で、「This Guy」に引き続きBurt Bacharach 作曲、
 アレンジによる2ndヒット。全米51位。達郎ヴァージョンはこのアレンジに一番
影響を受けている。日本では布施明が日本語でカヴァーしている。来週On Air
予定。さすがはナベプロ。」

・ 『Rarities』関連Q&A

Q: タイトルと曲順を考えたのは?

「自分。」

Q: 収録が一番大変だったのは?

「新録の「Happy Happy Greeting」と「To Wait For Love」。」

Q: インタビューで一番多かった質問は?

「「なぜこの時期このアルバムを出すのか?」という質問。答えは「レコード会
社が出せというから」。」

Q: 「Love Can Go Distance」のカップリングの「When you wish upon a
star」は?

「惜しくも漏れたので次回。」

Q: 「愛の灯 -Stand In The Light-」のカップリングの「こぬか雨」は?

「『JOY2』にでも。」

・プレゼント

店頭ポスター2種。黄(達郎氏の肖像イラスト)と赤(CDジャケット)を各10名。
駅貼りポスター(B倍)を5名。

今後の予定

・11/17は「棚からひとつかみ」
・「Tom Dowd特集」は12月に入ってから2週使ってやるとのこと。


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