拝啓 斉藤とも子様
突然の公開ラブレターをお許しください。
あなたを想って20数年、その募る想いをここでブチまけたいと思います。
あなたに初めて出会ったのはそう ...、
僕が中学になった頃でした。ふと夕方6時に NHK に回した時、あなたの姿が僕の目に飛び込んできたのです。その澄んだ瞳。可憐な微笑み。そして似合いすぎるセーラ服。僕はあなたにくぎ付けでした。
その番組は『明日への追跡』(少年ドラマシリーズ)とかいう SF 物。 不思議な事件に巻き込まれそうになる可憐な少女。あなたは困難に立ち向かい明日を信じていつも微笑んでましたね。
君の素敵な笑顔にツラれて、僕も微笑む。テレビに向って。
ひきつった僕の顔を見たオフクロから
「気持ち悪わるか子やね〜、はよ勉強せんね〜。」
と叱れれたことも昨日のように思い出します。
次に出会ったのは高校生の君でした。 青春ドラマ「ゆうひヶ丘の総理大臣」。その時、あなたは優等生の委員長役でしたね。
あなたがクラスの不良どもに
「みんな、静かにしてくださ〜い!」
注意。僕も
「そうだ〜、きみら、ちゃんと席につけよな〜」
と叫んでいました。 テレビに向って。
共演者のおきゃんな藤谷美和子にちょっと浮気したこともありましたが、基本的には「とも子さん一筋」でした。信じて下さい。
決定打は NHK 教育でやっていた「若い広場」。あなたはここで「マイ・ブック・コーナー」を担当し本の朗読をしていましたね。毎週毎週その姿を見て胸が焦れていました。あ〜、とも子さ〜ん。
それからはお互い勉学に忙しくなってなかなか姿を拝見することがなくなりました。何年か経て、僕に耳に Worst That Could Happen な知らせが飛込んできました。
「斉藤とも子、芦屋小贋と結婚!」
なんで〜?え〜信じられな〜い!!
ショックを隠せない僕でしたが内心希望の光もそこにあったのです。
芦屋小贋と言えば、知る人ぞ知る究極の「怪奇フィルムコレクター」。世界中の怪奇映画が全てここにあるとのこと。
オタクでも斉藤とも子さんみたいな人と結婚できるんだ!
と訳わかんない希望が心に芽えていたのでした。
しかし、二人はあえなく破局。やっぱりオタクな生活にはついていけなかったのでしょうか?
最近になり NHK 教育の番組等の中であなたの元気な姿を拝見することもあります。相変らず燐として素敵な姿に安心しています。 これからも一層のご活躍をお祈り申し上げます。
僕も明日に向って前向きに生きていきたいと思います。
あなたの永遠のファンより
斉藤とも子さん、もしこれを読んでたらメールください。
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『明日への追跡』の斉藤とも子さん
うっ、可憐だ。 |