Summer In The City
『Hums Of The Lovin' Spoonful』
The Lovin' Spoonful
Kama Sutra KLP8054/ LP 1966
 夏がくれば思い出すのは The Lovin' Spoonful の「Summer In The City」。彼らの音楽には'Good Time Music'というか、初めて聞いたときから懐かしいようなオールドタイマーなイメージがあります。ベタですが聞く度にパイドパイパーハウスに足を踏み入れた瞬間がフラッシュバックするんです。しかしこの曲はやや異質な印象で、より彩度の低い都会の風景に似合う感じがしました。東京だと青山よりも神保町の辺り。暑い夏の古書街で古本や古レコードを求めて一人さ迷っている時の気分。汗をかきながら歩き回り、埃まみれの収穫物を抱えて更に汗を流すという、楽しいんだか辛いんだかよくわからない状況。そういう時は何故かこのメロディーが頭の中で鳴り響きます(笑)。
これは言わずと知れた彼らの最大のヒット曲で1966年全米No.1。かの有名なドイツ人映画監督もこの曲をモチーフにした「都市の夏」という作品を撮ったとか。ここから聞こえてくる夏のけだるさは Kinks「Sunny Afternoon」のそれを彷彿させますが、そういえば Kinks の「Shangri-La」はこの曲に似てますね(笑)。


(パープル蛭子)






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