circustown.net Presents Spring Special


The Four Seasons

Opus17

1966 " Opus17 / Beggar's Paradise " Philips 40370/Single





 ちょっと落ち込んことがあってもこの Frankie Valli 先生の突き抜けたボーカルを聴いただけで、体中に力がみなぎってきます。
 65 年の「Let's Hang On!」、「Working My Way Back to You」、そしてこの「Opus17」の3連発ヒットは、Bob Crewe のプロダクションで働いていた Sandy Linzer-Denny Randell が書いた作品。(「Let's Hang On!」には 、Bob Crewe も共作者として名を連ねています。) Sandy Linzer-Denny Randell コンビは他にもちょうどこの年に The Toys の「A Lovers Concerto」をヒットさせています。

 The Four Seasons のオリジナル楽曲の殆どは、メンバーでもあり曲作りに優れた才能を持つ Bob Gaudio とプロデューサーの Bob Crewe の間で書き進められてきました。その頂点となったのは1964年頃であり、その時期のアルバム『Rag Doll』では、全ての楽曲が Bob Gaudio (共作を含む)の作品で占められており、どれも素晴らしい仕上がりとなっています。
 しかしマーケティングに長けていたプロデューサーの Bob Crewe はこれからもヒット曲を生み出すため、そしていつまでも新鮮さを保つため、外部の作家陣も積極的に登用していきます。


 その第一弾が Linzer-Randell コンビであり、彼らはそれ以降、The Four Seasons と大きく関わることになり、 Sandy Linzer は 1985年に復活した The Four Seasons の『Streetfighter』も手掛けています。
 彼ら以外に起用された作家陣を挙げてみると、「Only Yersterday」を書いた Rambeau-Rehak 、 Eddie Rambeau は後に歌手としてデビューしています。またポップ感性溢れる「Tell It to the Rain」を書いた Petrillo-Cifelli コンビ。そして1966年以降にはロック色が強く、ちょっとサイケな「C'mon Marianne」、「Watch the Flower Grow」を書いた Brown-Bloodworth コンビ等などが活躍。
 The Four Seasons の魅力の1つとして、バンドしてもコーラス・グループとしても独自性をしっかり持ちつつ、その時代の音を積極的に取り込んでいったことが挙げられます。ど〜んな曲でも Frankie Valli だってわかっちゃうもんね!

(富田英伸)




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