Frankie Valli

Can't Take My Eyes Off You

1967 " Frankie Valli Solo " Philips PHS600-247/LP





 The Four Seasons と聞けば、何と言っても Frankie Valli のハイトーンのヴォーカルと心地の良いコーラスが魅力であろう。ヒット曲の多さも男性ヴォーカル・グループの中でも五本の指に入るのではないでしょうか。と書いていますが、私は全くと言っていいほど The Four Seasons の音楽には疎いのです。
 「Let's Hang On!」、「Sherry」、「Working My Way Back Tou You」、「Peanuts」、Frankie Valli の「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」などの曲はすべてリアルタイムではなく、後にラジオの−例えば、TBSで放送されていた八木誠、若山弦蔵両氏とニッキー山室(どうしてこういうことって覚えているのか不思議!?)嬢がディスク・ジョッキーを担当していた番組で聞き覚えたのです。
 ただ「Can't Take My Eyes Off You」は、リアルタイムで聴いた曲で、確か同じ頃覆面グループ The Wonder Who? としてもう1曲チャートにランクされていたと思います。


 この曲は後に The Lettermen が Little Anthony & The Imperials の「Goin' Out Off My Head」とメドレー(憎い選曲)でカヴァーして大ヒットしました。映画好きにとっては、ロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケン、メリル・ストリープがそれぞれ好演したマイケル・チミノ監督の作品「ディア・ハンター」で、ベトナム出征前に鹿狩りに行くのですが、その前に行きつけのバーでビリヤードをやるシーンで使われていることで有名です。当時の雰囲気にぴったりなBGMという感じがした記憶があります。そのためかどうしてもこの曲と映像が結びついてしまいます。
 他のカヴァーでは、イギリスのグループ Wishful Thinking の「Peanuts」やCotton, Lloyd&Christian の「Working My Way Back Tou You」、Jules Shear の「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」などが印象に残っています。

(伊東潔)




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