Bobby Bloom

Love Don't Let Me Down

1970/2000 " Where Are We Going " BMG FUNHOUSE VBVCM-37127/CD





 キリっとしたポップなメロディーに腰のあるソウルフルなボーカル。SSB でも取り上げられたニューヨーク・ポップスのお手本のような1曲。
 作曲には Bobby Bloom 本人と「New York's A Lonely Town」を始め多くの素晴らしい楽曲を残したニューヨークのソングライターチーム Anders-Poncia、 John Linde の共作。プロデューサーに Artie Ripp、アレンジには Jimmy "Wiz"Wizner 。悪かろうはずがない。
 Bobby Bloom は1970年にカリビアン・フレーバーな「Montego Bay」のヒットによりその名を知られるようになりました。達郎さんの『On The Street Corner 2』に収録された「Heavy Makes You Happy」は Bobby Bloom のペンによるものです。


 「Montego Bay」のヒットに合わせてアルバム『Bobby Bloom』も制作されましたが、この Buddah からリリースされたアルバム『Where Are We Going』は「Montego Bay」ヒット以前の作品を集めたもので、当時の Bobby Bloom に深く関わりのあるニューヨークのソングライター達が参加した優れたニューヨーク・ポップス作品集となっています。この「Love Don't Let Me Down」をはじめ、同アルバムに収録されている「Count On Me」、「Baby Baby」については Anders-Poncia がソングライターとして参加しているということで以前、長門芳郎さんが手掛けられたコンピレーション『Anders'n'Poncia Rarities』に収録されていた曲ですが、このコンピレーションが長らく廃盤状態となっていました。この度、この曲達が Bobby Bloom のオリジナル盤(ボーナストラックとしてシングル2曲追加)として、同じく長門芳郎さんの手によって陽の目をみることになりました。感謝〜。
 特に今回、長門さんが書かれたライナーは、Bobby Bloom に関係したバブルガム系のソング・ライターやプロデューサー達についてこと詳しく記載されており、当時のニューヨーク・スタジオでの人間関係を伺い知ることができます。
 登場するのは・・・、
Anders-Poncia、John Linde に加え、Ritchie Cordell、Bo Gentry、Kenny Vance、 Steely Dan、Kenny Laguna、Sissy Spacek(女優)、Meco Menardo、Jeff Barry、 Archies(Ron Dante、Andy Kim、Ellie Greenwich、Toni Wine)......、大変勉強になりました〜。

(富田英伸)


『Anders'n'Poncia Rarities』



Copyright (c) circustown.net