Robert Knight
Everlasting Love 1967/2000 " Everlasting Love / Love On A Moutain Top " BGOCD481/1CD |
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いかしたダンス・クラシック・ナンバー。そのうちだんだんと自然に体が揺れてきます。イギリスのティーン・グループ、Love Affair によって広く知られた「Everlasting Love」はこの Robert Knight がオリジナルで、1967年秋に13位まで上がるヒットとなりました。その後も1974年に Carl Carlton がこの曲を取り上げてヒットさせています。最近では U2 もこの曲をカバー。この曲と同様に Love Affair で知られる「Rainbow Valley 」もこの Robert Knight がオリジナルです。
Robert Knight は1945年、テネシー州フランクリン生まれの黒人。幼い頃から音楽家の両親の影響でトランペットやトロンボーンなどをやっていたそうです。その後いくつかのボーカル・グループに参加した後、ナッシュビルで歌っていたところをプロデューサーで作曲家チームである、Buzz Cason と Mac Gayden に見出されました。2人のプロデュースによるレーベル Rising Son から2枚のアルバムをリリース。 |
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ファースト・アルバム・ジャケットは見てもわかる通り、白人女性をあしらったもので、白人中産階級向けのマーケットを充分意識しており、非常に洗練されたサウンドに仕上がっています。そこには同時代に東海岸のプロデューサー Jerry Ross が仕掛けた Bobby Hebb の「Sunny」の成功の影響もあるのではないかと考えられます。
ここでこのアルバムをプロデュースした Buzz Cason と Mac Gayden についてちょっとだけ補足。 Buzz Cason は60年代前半「G.T.O」のヒットで知られる Ronny Dayton こと John "Bucky" Wilkins 率いる Surf & Hot Rod グループ、Ronny & the Daytonas に途中加入しており、Buzz Cason はそこで「Sandy」という非常に美しいバラードを書いています。Robert Knight はこのアルバムでこの「Sandy」をカバーしています。その後も Buzz Cason は Bobby Russell と組んで、Jan And Dean に「Popsicle」、Brian Hyland に「The Jenie」といった素晴らしいナンバーを提供。 |
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またバック・ボーカリストとしても Jimmy Buffett や Debby Boone のアルバムに参加し、70年代には自身のソロアルバムもリリースしています。一説によると坂本九さんの「Sukiyaki」(上を向いて歩こう)の英訳詩を書いたのはこの Buzz Cason とのこと。
一方、Mac Gayden はギタリストとして Area Code 615 に参加。ソロ・アルバムも3枚程リリースし、その後も J.J. Cale や Dave Davies、Tracy Nelson 等、多数のセッションに参加しています。 今回、Robert Knight のアルバムは初CD化で、ファースト・アルバム『 Everlasting Love 』全曲にセカンド・アルバム『Love On A Moutain Top』から、これまたイカしたナンバー、「I Can't Get Over How You Got Over Me」(Gary Sanford Paxton) を含む3曲が収録されています。 (富田英伸) |