サディスティック・ミカ・バンド
塀までひとっとび 1976 " Mika Band Live in London " TOSHIBA EMI DTP-72185/LP |
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昔々のまだ多感な少女だったころ、外国で日本人が活躍するニュースというのは今ほど一般的ではありませんでした。しかも、音楽というフィールドで、ライブを行なって(よきにつけ悪しきにつけ)評価をされるバンドが出てくるなんて、今で言うとイチローが大リーグで大活躍するのを我がことのように喜んでる野球少年の心境。夢中になって聴いたそのライブ・アルバムが、これであります。
ミカバンドの最後のアルバムってことになるんですよね。(再結成アルバムは除く)私は小原礼が好きでしたが、このときは後藤次利で、チョッパーベース炸裂してます! このころの後藤さんはホントにすごい! ルックスも素敵だし、ちょっと心が揺れかかったけども、私の中では「すんごく上手なベーシスト」というポジションにとどまったのでした。(だって一番は細野さんなんだもん。関係ないか) イギリス18ヶ所を約1ヶ月かけて回ったこのツアーは、Roxy Musicの前座だったと記憶しているのですが、そんなこたぁどうでもいいほど熱気にあふれ、かっこいいとしか言えないっ! |
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トノバン(加藤和彦)とミカのツーショットって、当時の日本人としては信じられないくらいスタイリッシュだったと思う。憧れを通り越して、雲の上のお姉さんだったミカ。96年に行なわれた「Yumi Arai The Concert with Old Friends」にゲストとして出演し、高中正義、高橋ユキヒロも出て「タイム・マシンにおねがい」を歌いました。相変わらずかっこよくて涙出そうでした。
このライブ盤でのミカのヴォーカルは、決して本調子じゃなかったみたいだけど、グググと引っ張り込まれるアルバムなので聴いたことない方はぜひ。 ルックス、パフォーマンス、演奏すべてがハイレベルだったサディスティック・ミカ・バンド。このメンツでもう1回ライブやってくれないかな。絶対観に行くんだけど。 最近、化粧品に3000円出すならCDが2枚買えちゃうな〜って、出してた手を引っ込めるなかの。女としての活路を自ら断つ!いいのか?? (なかのみどり) |