Randy Crawford

Rainy Night In Georgia

1981 " Secret Combination " Warner BSK3541 / LP





 先日のイベントにお越しいただいたみなさまへ、まずは心より御礼を申し上げます。
めちゃめちゃ緊張しましたが、終わってしまえば心地よい充実感でいっぱいで、すごく幸せでした。来てくださったかたがたの暖かいこと! そしてスタッフはみんなすごい! わたしがここにいるのは本当におこがましいけど、どうぞこれからもよろしくお願いします。
で、レビューを書くに当たって面がわれてるとなんと書きにくいことか(笑)。もうイロコイの話は恥ずかしくて書けません。封印します。
 今回はいたってまじめです。秋の夜長に聴いて欲しいアルバムを探してみました。あまりテレビドラマを観ないので知らなかったのですが、Randy Crawford って、ドラマの挿入歌を歌っていたそうですね('91年フジテレビ系列『もう誰も愛さない』挿入歌「Sweet Love」)。自分が若い頃聴いていたひとが長いこと活躍しているとうれしいものです。彼女もそんなひとりですね。


 Randy Crawford といえば、何と言っても「Street Life」ではないでしょうか。'79年の Crusaders のアルバム『Street Life』の彼女が歌ったタイトルチューンは大ヒットしましたね。彼女の細かいこぶしまわし(?)は印象的でした。その頃のことはうろ覚えですが、多分そんな経緯もあってソロアルバムを買ったような気がします。
 『Secret Combination』は彼女にとっては6枚目のアルバム。プロデュース:Tommy LiPuma、ミキサー:Al Schmittという当時の黄金コンビです。バッキングも Jeff Porcaro、Steve Lukather、Neil Larsen、Larry Williams など錚々たるメンバーで、悪いわけがない、って感じです。
 わたしは彼女の声の「高めに突き出た」感じが好き。「どうよどうよ」というタイプではないところがいいです。声量豊かとは言えないけど、優しくて、けなげで、ちょっと肌寒い夜、お茶と一緒に聴いてるとほんわかあったかくなる、そんなひとです。
 「Rainy Night In Georgia」は達郎さんが何度かラジオでかけたことがある Tony Joe White の曲です。Randy のヴァージョンもいいですよ。
 あー、秋はもの悲しい。でもそんなこと言ってはいられない(笑)。寒さにふるえることのないように、冬が来る前に心に小さく灯をともしておきましょう。このアルバムをぜひおそばにね。

(なかのみどり)





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