The Royalettes
I Don't Want to Be One 1966-2001 " The Elegant Sound of The Royalettes " Celeste 6143/CD |
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ホーンとストリングス、そしてコーラスがまるで満天の綺羅星のように光り輝き出し、天の川を美しく流れていく様。Teddy Randazzo による"歌の宝石"。
彼女らのセカンド・アルバム『The Elegant Sound of The Royalettes』は前作のファースト・アルバム『It's Gonna Take a Miracle』以上にソウル色を排し、よりイージーリスニングで、ムーディな作りとなっています。 ここ数年で Teddy Randazzo の手がけた主要なアルバムが出揃いました。1960年代では男性グループは、Little Anthony & The Imperials、そして女性グループだとこの The Royalettes 。こうやって海外でなく国内でCD化が進むのは達郎さんがラジオ番組の中で、積極的に紹介してきた賜物だと思います。 The Royalettes は1961年にバルティモアで結成された4人組のガールグループ。メンバーは、Ronnie Brown、Anita Ross、Sheila Ross、Terry Jones。このアルバムがリリースされた1966年には、ガールグループ・サウンドはもう時代遅れ、Teddy Randazzo が狙ったサウンドは、今までのティーンエイジャー向けのガールグループ・サウンドとは異なり大人向けのぐっと洗練されたモダンな音作りでした。 |
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殆どは Teddy Randazzo のオリジナルの美しい曲で占められていますが、「Ebb Tide」のハープ演奏で知られる Robert Maxwell が書いた「Shangri-La」、映画『めぐり逢い』(大好きな映画!)の映画音楽、「An Affair to Remember」というクラシック・スタンダードナンバーを2曲、取り上げてます。いずれも Teddy Randazzo の流麗な見事なアレンジに酔いしれてしまいます。こういうものを聴くにつれて、つくづく Teddy Randazzo という人はかなりロマンティックな人だったんじゃないかと感じます。
以前MGMから 1996年に出たThe Royalettes のベスト盤『It's Gonna Take a Miracle: The MGM Sides Soul Classics』もとてもうれしかったのですが、ずっと高価で手が出なかったオリジナルアルバムがこうやってCD化されるとうれしいです。 達郎さんによると Teddy Randazzo が生前に作った曲は、約800曲程とのこと。確かにデビューも早く、長く音楽ビジネス界にいたこともあると思いますが、凄い曲数です。まだまだ Teddy Randazzo が作った聴いたことのない曲が数多く存在するんですね。 これからもサンデーソングブックを通じて、Teddy Randazzo の名曲にたくさん出会いたいものです。 |
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1. Baby Are You Putting Me On (Gentry-Hart-Randazzo)
2. Love Without an End (Randazzo-Weinstein) 3. Getting Through to Me (Randazzo-Weinstein) 4. It's a Big Mistake (May/Randazzo-Weinstein) 5. Don't Throw Me Away (Randazzo-Stallman-Weinstein) 6. Lonely Girl (Randazzo-Stallman-Weinstein) 7. I Don't Want to Be the One (Randazzo-Stallman-Weinstein) 8. Shangri-La (Malneck-Maxwell-Sigman) 9. It's Better Not to Know (Pike-Randazzo) 10. Think Before You Act (Randazzo-Stallman-Weinstein) 11. Let Me Know When It's Over (Randazzo-Weinstein) 12. Forever More (Kusik-Randazzo) 13. The Rest of My Life (Randazzo) 14. I Can't Stop Running Away (Randazzo-Weinstein) 15. An Affair to Remember (Adamson/McCarey-Warren) 16. When Summer's Gone (Pike-Randazzo) Produced and Arranged by Teddy Randazzo (富田英伸) |