2012.07.15 | ||
I.G.Y.
Donald Fagen The Nightfly (1982) |
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「オタク」という言葉ができたのは1970年代だったようですが、浸透したのはもう少し後だったような。当時、取り憑かれたように何かに夢中になる人たちのことを何と呼んでいたんだろう。「マニア」かな? うーん、「マニア」と「オタク」は別物な気がする。
そんな考察はさておき、かつみさんのレコ屋話に刺激されて昔のことを思い出したので、自分のレコ屋放浪を振り返ってみます。
大学が渋谷にあったため、「Cisco」「Sumiya」にはよく足を運びました。学校脇の「パイドパイパーハウス」は学生の自分には近寄りがたい雰囲気があって、最初に入ったときはドキドキしました。
卒業して就職した会社は銀座にあったので、週に3日は「ハンター」に通っていた気がします。
六本木の「WAVE」にも行ってたなあ。書いてるそばからいちいち懐かしい。
ムサい男性に交じってレコードをパタパタと掘り進むのは楽しかった! いわゆるジャケ買いをして「当たった」時、カットアウトの中から掘り出し物を見つけた時などの嬉しさ、自分の嗅覚への誇りといったら! そう、「オタク」だったよわたしは! もうあんな喜びは味わえません。
20代半ば、いつまでも結婚のケの字もない娘に親がお見合いをセッティング、某省庁勤務の男性と有楽町交通会館のスカイラウンジで食事をしました。「趣味は何ですか?」「そうですねえ、散歩ですかね。霞ヶ関駅から職場への徒歩が散歩みたいなものです」 チーン。終了の鐘が鳴る。
「あなたの趣味は?」と問い返されたので、その答えをお教えするべく「ハンター」へお連れしました。
その方をほったらかしにして掘りました掘りました(笑) そして言われました。
「めくるの、早いですね…」
そしてそのお見合いは引き分けとなったのでした。
オタク上等! わたしは世のオタクの味方です。AKBヲタもジャニヲタも鉄ヲタも、みんな頑張ろう!
今日の1曲は、多分その頃買ったに違いないアルバムの中から。来日記念ということで無理矢理。本文に全く関係なくてすみません(汗)。
今日の1曲