2012.09.13 | ||
True Love Never Runs Smooth
Petula Clark (1964) |
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「True Love Never Runs Smooth」
邦題は"恋は異なもの"ですが、う〜ん、ちょっと軽い、ちょっと違う。
ハル・デヴィッド&バート・バカラック作品のタイトルには不思議な邦題がついているものがあります。「Close To You」(遥かなる影)というのもちょっと違和感だし、「Magic Moments」(魅惑のひととき)というのも何だかなあ。「Love In A Goldfish Bowl」(金魚鉢の中の恋)、いやその通り、その通りなんだけど何かロマンティックじゃないなあ。極めつけは「(There's)Always Something There To Remaind Me」(恋のウェイト・リフティング)
・・・。
それはさておいて、
「True Love Never Runs Smooth」。"本当の愛は簡単にはうまくはいかないもの"というほどの意味でしょうか。
おそらくはシェイクスピアの「真夏の夜の夢」のなかの一節"The course of true love never did run smooth"から取られたものだろうと思いますが、このタイトルからして感動的な曲をイメージしてしまいます。3分足らずの曲であるにもかかわらず、そんな予感に違うことのないドラマティックな展開の曲です。
1963年にGene Pitneyが歌ったものがオリジナルですが、翌64年にイギリスでTony HatchのプロデュースでPetula Clarkがカヴァーしました。
そのあたりのことについては、今から12年前にこんなレヴューを書いていました。
Petula Clark(2000年5月25日)
「本物になんてそんなに簡単になれるもんじゃない。簡単になれるようなものは本物じゃない。だからこそ本物は尊いんだろう?」
逆説的に響いてくるメッセージはまさに人生の本質的なところを突いているよな、と思います。
人生なんて一筋縄にはいかない、でもだからこそ生きていることの醍醐味じゃないか、と言われているようで、前向きな気持ちになっていきます。
Hal Davidさん、たくさんの勇気ある言葉をありがとう。あなたが紡いでくれた言葉は世界中に響いています。
Stand beside me all the while no matter what goes wrong
Separately we're weak, together we'll be strong
For true love never runs smooth,
But I don't care, 'cause
True love is worth all the pain,
The heartaches and tears that we may share
When the world outside my arms is pulling us apart
Press your lips to mine and hold me with your heart
For true love never runs smooth,
That's what they say,
But true love is worth all the pain,
The heartaches and tears we have to face
For true love never runs smooth,
That's what they say, but
True love is worth all the pain,
The heartaches and tears we have to face
「True Love Never Runs Smooth」(Burt Bacharach/Hal David)
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