2012.10.13 | ||
ひとひら
今井美樹 Corridor (2009) |
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川江美奈子さんというシンガーソングライターが書く曲が好きです。
中島美嘉さんの「桜色舞うころ」、一青窈さんの「つないで手」をはじめ、他にもたくさんの提供曲を持つ川江さんですが、何と言っても相性が合うのは今井美樹さんでしょう。
川江さん自身の歌唱も素晴らしいのですが、なぜか美樹さんが歌うと曲の良さがいっそう際立つような気がするのです。
2009年に出されたアルバム「Corridor」は、19枚目のオリジナルアルバム。ご主人である布袋寅泰さんの曲が入ってないのは、なんと「Lluvia」以来だそうです。全11曲中、6曲が作詞・作曲とも川江さんの手によるものです。
布袋さんが書く曲が合わない訳ではないんだけど、長年のファンとしては、美樹さんが歌うのなら、もう少し女性の情動とか気持ちの澱を感じられるといいのにと思っておりました。
川江さんの曲は、歌詞、メロディともに、近年の女性シンガーソングライターの中でもひときわ素晴らしいと思います。聴いていて広がる世界が大きくて、味わい深いと言うのでしょうか、全く聴き飽きないんですね。年齢は川江さんのほうが10歳くらい若いと思いますが、美樹さんのような大人の女性が歌っても負けません。
メロディラインも、美樹さんの声、特にファルセットが生きていて、聴いていて気持ちが良いです。
サウンドプロデュースは河野圭さん。このかたのお名前も近年あちらこちらで目にします。この当時のライブでバックバンドをしているメンバーが、レコーディングにも参加しているので、サウンド的にもすごく安定して聴きやすい感じがします。川江さんも本来はバンドメンバーですが、アルバムではコーラスとコーラスアレンジメントのみの参加です。
美樹さんはライブも素晴らしいので、機会があったらぜひ!
そして、川江さんもアルバムを6枚リリース、ライブ活動もなさっています。youtubeなどでその歌声に触れることができますので、検索して聴いてみてくださいね。
やっと秋の気配が色濃くなりました。お布団に入る前のひととき、暖かい飲み物とともに、この1枚を。
今日の1曲