2012.11.02
In France They Kiss On Main Street In France They Kiss On Main Street
Joni Mitchell

Shadows And Light [2002年完全版 DVD] (1980)

 1979年9月にサンタ・バーバラ・カウンティ・ボウルで行われた Joni Mitchell のライブ映像(DVD)がアルバムと同じタイトルの「Shadows And Light」です。

 James Dean 主演の映画「理由なき反抗」や Frankie Lymon & The Teenagers の「(I'm Not A) Juveille Delinquent」のシーンなどをコラージュした映像をバックにして Joni Mitchell と The Persuasions が歌う「Shadows And Light」のイントロ、そしてライブ会場の喧騒とともにライブの幕が開きます。
 初めにメンバーを紹介しましょう。

 Pat Metheny(Guitar)
 Lyle Mays(Keyboards)
 Don Alias(Drums & Percussion)
 Jaco Pastorius(Bass)
 Michael Brecker(Sax)

 「In France They Kiss In Main Street」は幕開きの1曲目。Joni Mitchell の伸びやかなヴォーカルとギター、Pat Metheny のギター、Jaco Pastorius のベースがとてもいいアンサンブルと各人の演奏で軽快のロックンロールとして楽しめます。このライブでは、Joni Mitchell の緩急自在なヴォーカルと彼女の独特なフィンガーピッキングのギター演奏も随所に見ることができるのもファンとしてうれしい映像です。
 彼女の歌う姿以上に、どうしても目が行ってしまうのは、Pat Metheny のギターの演奏、そして映像で見ることが少ない Jaco Pastorius のベースの演奏でしょう。ギター小僧の Pat Metheny の既に完成されたギターテクニックと音色、それらがこのバンドの要の役割を果たしているように見受けられます。一方、Jaco Pastorius は白いパンツに赤のTシャツ、赤のバンダナという出で立ちで、ディレイを用いたベース・ソロを披露、ベースのリズムにテンポよく動き回る姿とともに、この音が One And The Only のベーシストだなぁと思います。

 この映像作品は、Joni Mitchell の黄金期の貴重な映像作品として楽しめますし、彼女のヴォーカルとともに、Pat Metheny のギター、Jaco Pastorius のベースも楽しめる、音楽ファンに勧められる DVD でもあります(2002年の完全版DVD)。

(伊東 潔)




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