2012.12.22 | ||
Happy Holiday
Peggy Lee Happy Holiday (1966) |
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今年買ったクリスマス・アルバムはこの一枚。1966年の作品なので戦前から歌っているPeggy Leeの、おおよそキャリアの中盤に当たる時代に出された作品です。CapitolからDeccaに移籍して再びCapitolに戻ってきた時代の作品。
当時の彼女はジャズよりもどちらかというとポップス寄りの作品を多く出していました。このクリスマス・アルバムもしっとりとジャズを歌い上げるというよりは、全体的に子供たちのコーラスがフィーチャーされていて「Santa Claus Is Comin' To Town」や「Jingle Bells」、「Christmas List」などクリスマスのウキウキする感じを上手に演出しています。
中でも白眉は「Happy Holiday」。曲を書いたのは「White Christmas」で有名なIrving Berlinで、1942年にBing CrosbyがFred Astaireと競演したミュージカル映画『Holiday Inn』の中で歌っています。Peggy Leeのテイクはゴージャスなジャズ・オーケストラのBing Crosbyとは趣を変えて、シャッフルしていてなんとも洒落ています。
詳しいクレジットがないのですが、どうやらアレンジはRay CharlsやB.B.King、Paul Ankaなどを手がけ、Don CostaやCreed Taylerなどとも音楽的なつながりのある、プロデューサーでアレンジャーのSid Fellerのようです。そうしたプロダクションの個性もあってか、60年代のCapitolらしいポップで洒落たセンスが伺えます。
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