2013.05.12 | ||
Dirt
Mary Mary Go Get It (2012) |
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女性ゴスペル歌手の Anita Wilson を紹介した際に、コンテンポラリー・ゴスペルとの出会いを作ってくれたのが姉妹デュオの Mary Mary であると触れました。その出会いは、2000年の彼女たちのデビュー・アルバム『Thankful』でした。当初はゴスペルという意識がなく、R&B のアルバムとして聴いていて、その後コンテンポラリー・ゴスペルというジャンルにくくられると知りました。
さて Mary Mary ですが、カリフォルニア州のイーグルウッド出身の Erica と Trecina の姉妹。ご両親が父は牧師で母は聖歌隊の指導者だったそうです。今までに、今回紹介するベスト盤構成のアルバム『Go Get It』を含めて7枚のアルバムをリリースしています。
「Dirt」は彼女たちが2008年にリリースした『The Sound』に収録され、『Go Get It』ではリミックス・ヴァージョンとして収められています。
子供たちのはしゃぐ声の中から女の子でしょうか、おまじないのように「God Made Dirt/Dirt Don't Hurt」と歌われるイントロから、アコースティック・ギター、ドラム、フェンダー・ローズのサウンドをバックに歌われる自然、神への讃歌(といえば、大げさですが)を感じさせる歌といったらいいでしょうか。
コーラス部分の「Need A Little Bit/Need A Little Bit Of Dirt To Grow/Need A Little Bit/Need A Little Rain To Wash Our Souls」のフレイズがとても心地よく、つい口ずさみたくなります。二人のライブ会場でのコール・アンド・レスポンスが想像され、彼女たちの歌を聴くたのしみを倍増させてくれます。加えて、姉妹デュオだから出せるハーモニーもとても魅力的です。
このアルバムでは、ゴスペル歌手の Kirk Franklin、Kierra Sheard などをフィチャーした歌を含めてMary Mary の音楽の魅力が楽しめる内容になっています。Anita Wilsonと同じようにコンテンポラリー・ゴスペルの道しるべとしておすすめの1枚です。
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