2013.06.02 | ||
Rainy Day
The Rascals Once Upon A Dream (1968) |
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雨の多い季節を迎えました。なにも雨が降るのは6月だけではないのに、この時期の雨は湿気が多く、気持ちも落ちこもり、鬱陶しかったり、降り続く雨を見上げる日々。五月蠅と書いて「うるさい」と言いますが、六月雨と書いて「憂鬱」というと大げさでしょうか。閑話休題。
その中、ひとときでも少しの気分転換を求めるのに、雨の歌に耳を傾けるのもいいのではないでしょうか。雨の歌、沢山ありますが、その中で耳馴染みな名曲もあります。この歌もその中で珠玉の一つだと思います。
1960年代後半から'70年代前半にかけて、アメリカのポップス界にブルー・アイド・ソウルのグループとして、人気、実力を兼ね備えた四人組が The Rascals。彼らについては、脇元さんが彼らの代表的な歌の一つの「How Can I Be Sure」を紹介されたレビューで触れられていますので省きますが、Felix Cavaliere と Eddie Brigati のツイン・ヴォーカルが彼らの歌の魅力の一つでもあります。
さて、今回紹介します「Rainy Day」は、The Young Rascals から The Rascals に改名した1968年の「Once Upon A Dream」の中の1曲です。リード・ヴォーカルは「How Can I Be Sure」と同じ Eddie Brigati です。
初めのナレーションから春の雨の中、雷鳴とともに「Rainy Day/A Perfect Time For Romance」の歌いだしから、Eddie Brigati のオーケストラをバックにして甘いヴォーカルで切々と雨の中の男女の恋模様が伝わってくるラヴ・ソングです。間奏のオーケストラ、そして最後の雨の中の情景をほうふつとさせるドラマ仕立ての構成が3分間(3分38秒)の歌の魔法と言っていいのではないかしら。
ところで、このアルバム・タイトルを題にしたミュージカル(ショー)「The Rascals: Once Upon A Dream」が NY で上演され、これから地方へツアーに出る予定だそうです。このミュージカル、The Rasacals 自身の歌と演奏が聞けることが大きな魅力です。見てみたいですね。
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