2013.06.09 - Nippon 80s Special
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Holiday Company
Pops All Stars
Summer Lounge (1987)
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杉真理と楽しい仲間たちです。
アルバム『Summer Lounge』は1987年の夏に発表されたオムニバスで、8組のアーチストが夏の曲を(おそらく全部新曲で)持ち寄って作ったアルバムでした。そのアルバムの1曲目が Pops All Stars の名前で参加アーチスト全員で歌われた「ホリディ・カンパニー」です。
ビデオがあるので、それに沿って行きましょう。画質があまりよろしくなくいずれ消されてしまいそうなものですが。
今日の1曲
黒ぶち眼鏡の旅行代理店のダサい係長が杉真理です。
つづく南佳孝はどうみても客にしか見えないのですが「我が社」と歌っているので働かないオーナーかもしれません(働かない分、やたら歌がうまい)。
次のハイファイセット、この仲間たちの中で例外的に仕事している感じがありまね(音楽的にもきっちり仕事をしている)。
続けて、ワープロOL須藤薫、お茶汲みOL奥居香、コピーOL種ともこが連発で出てきます。どなたもちょっと壊れています。
この会社は大丈夫か?と思う瞬間に、鶴の一声な楠瀬誠志郎が出てきます(美しい。結局、旅行代理店はパラダイスがあれば商売になるのか?!)
作詞作曲は杉真理で、編曲は新川博による時代を感じさせる打ち込み。杉さんのポップス王道ど真ん中のいい曲です。
時代はエイドブーム。英国発の『Band Aid』が 1984年のクリスマス、 米国から『USA for Africa』が 1985年の春、日本でも国立競技場にみんなが集まった『All Togethe Now』が 1985年の初夏。時代はスターが競演してアフリカを救うのがトレンドでした(日本のは国際青年年というよくわからない趣旨でしたが・・・)。私はこのエイドものというかジョイント企画が大好きなのですが、我らが杉ちゃまが立ち上がったのが 1986年冬と1987年の夏。Pops All Stars として『Winter Lounge』&『Summer Lounge』という2枚のアルバムを発表します。しかも、何もうさんくさい大義名分もなし。ただただポップスの追求。ということで、時代はポップスオールスターズを軸に、大きく転換した・・・のでしたっけ?あまりその頃の評判を覚えていないのですが、商売っ気のないポップス、あざとくないポップス、ただただ僕は、ぼーっとその音楽に拍手を送っていたのでした。しかしプリプリの「世界でいちばん熱い夏」はこのアルバムで初めて聴いたのですが、まだ彼女らは駆け出しだったのでしょうか、ビデオの中では奥居香が杉"セクハラ”係長と野球拳までさせられてます。
しかしなんというポップさでしょう。昭和が暮れて行きます。そういえば、この「LP」はパチンコで持ち帰ったような気が・・・昭和な。
(たかはしかつみ)