2013.06.29 - Nippon 80s Special
一本の音楽 一本の音楽
村田和人

ひとかけらの夏 (1983)

祝30周年!!

村田さんの名作『ひとかけらの夏』は1983年の6月25日に発売されました。
達郎さんの名作『メロディーズ』は1983年の6月8日に発売されました。
まとめて30周年おめでとうございます。

「一本の音楽」はマクセルの宣伝に使われていたのですが、ぼくもそれ一発でぐわーっときてしまいました。

キラキラ輝く声。村田さん本当に輝いています。


君の好きな歌をいつもポケットに入れて
一本の音楽が僕の旅のパスポート
昨日までのわずらわしさ
やぶり捨ててしまえ


♪ぼーくの とか ♪わーずーらーわーしさー とか、旋律ごと眩しく感じていました。この曲の欠点はいつでも一緒に歌いたくなること。しかも曲が小さな声で歌うことを許してくれないので家人に迷惑がかかります。

この後、甘酸っぱくなる。コーラスが一人二重唱になる。


遠ざかる街の香りは
君と過ごした夏の余韻さ
夢を追いかけて I'm just a rolling stone...


僕のアナログ盤のジャケットには村田さんのサインが書いてあります。直接いただいたわけではないのですが、発売時にお茶の水のディスクユニオンではサイン入りで売っていました。いまは移転してしまった駅前ビルの平置きにディスプレイされてて、手に取ったのをはっきりと覚えています。そういえばお茶の水ユニOンの別店舗だけど『9 Minutes of Tatsuro Yamashita』がエサ箱に1500円で落ちてて、それをどきどきしながらレジに運んだこととか、色々思い出してきた・・・

『ひとかけらの夏』は捨て曲なし。浜辺の3連ロッカバラードの「Summer Dream」、ハードな「台風ドライブ」と「Travelin' Band」、スケールのでかい「Love Has Just Begun」どれも空で歌えます。と思って歌ったら歌詞の半分は飛んでましたけど(汗)。

村田さんは僕たちの西海岸への憧憬も体現してくれていました。当時のアメリカのロックにろくなのがなかった。Huey Lewis くらい。もちろん Micheal Jackson はがんばっていたのですが、あとは英国ばかり。Duran Duran に Culture Club ですよ。やはりニッポンの80年代は独自進化してたんでしょうか?とにかく洋楽志向の僕たちも、この人たちに育てていただいたのは間違いないようです。


君の好きな歌をいつもポケットに入れて
一本の音楽が僕に語りかける
時は風さ立ち止まれば
通り過ぎてしまう


うーん、かっこいい。まじまじと読むと難解なことをおっしゃっているような気もしますが。

僕が村田さんのライブを見たのは翌年くらいなのかな?最初に見たのが後楽園ホールでした。雑誌のぴあの懸賞で当たったのです。ぴあはまめに応募すると色々くれました。かっこよかった。

ところで、武蔵小山はペットサウンズレコード。
村田さんは2005年にやった「Pet Sounds 感謝祭」でビデオレターを寄せてくださいました。そこでは「ペットサウンズが新装開店したあかつきには、インストアライブをする!」と宣言していました。まだ村田さんの人となりをよく知らなかった僕は、また調子のいいことを、なんて思っていたのですが、それが2006年の新装以来、ペットサウンズ地下の Cafe Again で毎月ライブですから。


一本の音楽が僕の旅のパスポート
昨日までのわずらわしさ
やぶり捨ててしまえ
やぶり捨ててしまえー


今日の1曲
(たかはしかつみ)




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