2013.11.03 | ||
Queenie Eye
Paul McCartney New (2013) |
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Paul McCartney が来日します。やはり気分が盛り上がるので、予習というか復習をしてみました。
ポール先生のソロコンサートツアーは1990年に始まります。70年代のポールは Wings でぶいぶい言わせていましたが、1980年1月に成田で先生が逮捕されて、Wings の活動がたち行かなくなり、おまけに12月にジョンが殺されてしまうわでツアーができなくなます。ポール先生のコンサートしたい病は "Live Aid" や "Princes Trust" でそれなり燃えたのですが、ツアー再開には10年を要しました。
1990年の "The Paul McCartney World Tour" と題されたツアーは、前年のアルバム『Flowers in the Dirt』を受けて行われたもので、日本にも来てくれました。これぞポール・マッカートニーというパフォーマンスで、新譜からの曲もよく、さらに《5万人の Yesterday ご清聴》は忘れられません。
続く第二期のワールドツアーは1993年の "The New World Tour"。これは続く新譜『Off the Ground』のツアーで、日本にも来てくれました。一期から続くバンドの脂ののった素晴らしい演奏をしてくれました。しかしこの後、ポールのツアーはしばらくなくなります。愛妻リンダの闘病があり(98年に逝去)、97年に新譜『Flaming Pie』を出しますが、ツアーはありませんでした。
21世紀の声を聞くとポール先生がよみがえります。2001年の『Driving Rain』を受けての "Driving Tour" でツアー復活。日本にも来てくれました。この時のことは、サーカスタウンでも書きましたが、ここまで3度のツアーで、最高と言っていいパフォーマンスでした。
ソロツアー3回全て日本に来てくれたポール先生ですが、ここから来てくれなくなります。2005年の新譜『Chaos and Creation in the Backyard』では "The US Tour" が組まれますが来日せず。2007年の新譜『Memory Almost Full』ではツアーがなく、おまけに同時期に離婚訴訟を抱え混迷します。
ポール先生がごたごたを振り切ってツアーに戻るのが、2009年の "Summer Live 〜 Good Evening Tour"。《シェア・スタジアムに戻ってきた》映像が泣かせるライブアルバムは先生の新たな代表作になりました。そこからはショービズにもうまく乗り 2011年の "Up and Coming Tour"、2012年の "On the Run Tour" と南米も含む大がかりなワールドツアーを敢行します。しかし日本に来てくれませんでした。今年の "Out There Tour" もブラジルからやっていたのですが、ツアーが佳境に入る7月までなんの音沙汰もなし。正直、この私ももう来日はないかなと思っていたわけです。
2013年、"Out There Tour" 来日。ロンドンオリンピック開幕式での勇姿が記憶に残る中のツアー。しかも、新譜『New』発表後のツアー。"Out There" って単なるツアータイトルだと思っていたのですが、"Everybody Out There" って新曲まである。そのツアーが日本から再開される!、あるいは日本だけで観られるのか?なおさら気分が盛り上がります。
『New』からはどの曲を歌ってくれるでしょうか。5曲くらいやるべきだと思いますが!!とくに私は「Queenie Eye」に賭けます。この45年越しの「Magical Mystery Tour」のような曲想を持ち、歌詞がちょっとミステリアスなこの曲。一緒に歌うと、必ず盛り上がれます。
今日の1曲
1989年からのポール先生の活動を、簡単なディスコグラフィーとツアーアーカイブで復習してみました。
まとめてみて気づいたのですが、ポール先生は4年周期で仕事をしておられる。新譜発表とツアーのセットが、1989年から始まる4年周期で動いています。思いつきであれこれ好きなことをしている(笑い)ようで、実は非常に計画的。しかもこのインターバルに、クラシック音楽の作曲も組み込まれているので(止まらなくなるので詳しくは書かない)これはすごいですよ。
今年2013年はポール先生の当たり年。4年に一度のオリンピックとワールドカップの間の年は、ポール・マッカートニー・イヤーであります。