2013.11.12
小さな船乗り 小さな船乗り
町田義人

『宝島』 (1978)

先日(2013年10月25日)岩谷時子さんがお亡くなりになって、インターネット等で作品集を眺めていました。
それにしても数多くの作詞をされてきたんですね。びっくりです。
こういった長年、職業作詞家であった方の訃報を聞くと、時代がまたひとつ過ぎていってしまったんだなあ、と感じます。

岩谷時子さんを特に意識して聴いたことなかったのだけど、作品集にいくつか僕の好きな曲もあったので、その中からこの曲を。


小さな船乗り(1978年)(詩:岩谷時子、曲:羽田健太郎)


これは子どもの頃観たアニメーション『宝島』(1978年)のエンディング曲でした。
大人になってもずっと好きな曲で、今でもよく聴いています。
詩もほんといいですね。
聴いてもらう通り、故郷にいる母に"伝言"する内容になっています。
この"伝言"とか"手紙"とかで気持ちを託すパターンに僕はちょっとまいってしまうんですよね〜。(笑顔)
例えば、「ソバカスにある少女」とか。

羽田健太郎さんの曲もほんと素晴らしいです。
テーマ曲も希望溢れるメロディでいい曲です。
羽田健太郎さんも亡くなってしまいましたね。


歌唱は町田義人さん。
そのまっすぐな歌い方がいいですね。

アニメーション『宝島』は2011年4月17日にお亡くなりになった出崎統さん演出作品で、個人的には『宝島』は『ガンバの冒険』(1975年)に次いで好きな作品でした。
気持ちをとても大事にする演出をする方でした。

特に『宝島 』最終回26話「フリントはもう飛べない」の回。
これ、子どもの時観て、ワンワン泣きましたね〜(笑顔)。
この中に出てくるシルバー船長の年齢に近くなってきたんだけど、
これ今回、再度見直してちょっと涙。

シルバー船長の最後のセリフ、

「俺達はまだまだ飛べるんだ。」

いいセリフです。


『宝島 』最終回26話「フリントはもう飛べない」



詩の岩谷さん、曲の羽田さん、そして出崎統さん、
もうここにはいないけれども、こうやってずっと勇気をもらえています。
ありがとう〜。


(富田英伸)




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