2014.01.05 | ||
Mr. Blue
大滝詠一 & 山下達郎 『NHKサウンド・オブ・ポップス』 (1981) |
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何よりも大滝詠一さんの " 声 " が好きでした。
大好きでした。
これは1981年8月にNHKFMで一週間、山下達郎さんが担当した番組、『NHKサウンド・オブ・ポップス』、最終日に大滝詠一さんがゲストで登場した回から。
この日、The Everly Brothers の楽曲を中心に大滝詠一さんと達郎さんがデュオでスタジオライブ。素晴らしい内容でした。
2人とも声質が近いので、聴いていて心地良いです。
「Mr. Blue」は、60年代初めに活躍していた男性1人、女性2人のグループ、
The Fleetwoods がオリジナル。
オンエア時刻は夜7時台だったと記憶、その頃のこともよく覚えています。
僕は学生でもう上京していたんですが、ちょうど夏休みで帰省していて、実家でこれを聴きました。カセットに録音して、その夏、何度も何度も聴いていましたね。
その頃のレコード事情はどうかというと、ライノ・レコード(まだロゴがサイのマークの頃)中心に50年代、60年代のアメリカ音楽がリイシュー・リリースされ始めた頃で、僕らでもいわゆる"オールディーズ"のレコードを気軽に入手し、聴けるようになった時代。渋谷のサントラのすみや、青山のパイド・パイパー・ハウス...、散歩を兼ねてよく行きました。それで、The Everly Brothers や The Fleetwoods もお気に入りとなってすっかり好きになっていました。
それを大滝詠一さんと達郎さんが歌ってくれたのは、ほんとにうれしかったですね。
特にこの「Mr. Blue」に関しては、大滝詠一さんの " いい声 " に女性コーラス・パートをやった達郎さん。これまた素敵なんですよね。
オリジナルの The Fleetwoods よりもずっと出来がいいと思います。
この頃は放送内容にあるように大滝さんも『A LONG VACATION』が好調、
達郎さんも『RIDE ON TIME』から『FOR YOU』の頃なので、2人とも上り調子の頃、こういったデュオの企画はこれからもあるのだろうなあと思っていたのですが、これっきりになってしまいました。
2人の楽しい会話は後の新春放談に引き継がれた感じがします。
大滝さん、もっともっと優しいその声を聴きたかったです。
もうちょっと、"歌"を僕らに届けてほしかったです。
Mr. Blue / 大滝詠一 & 山下達郎(1981年)