2014.03.20 - 追悼大瀧詠一 | ||
「遺憾に存じます」「大冒険マーチ」
ハナ肇とクレイジー・キャッツ 『大冒険』 (1965) |
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大滝さんは映画人、作家等広く交流があってラジオ等でそのインタビューを残してくれました。
特に萩原哲晶さんとの対談インタビューはとても面白くて何回も聞いてしまいました。萩原哲晶さんも1984年1月、58才若くして亡くなっています。この対談から2年足らずですね。そういった意味でも貴重なインタビューとなりました。
萩原哲晶さんも紳士的なお話をされる方で、1960年代当時の渡辺プロ、東宝映画のクレージー・キャッツの活躍や楽しい雰囲気が伝わってきます。
僕もクレージー・キャッツの映画はリアルタイムには観ていない世代ですが、若い頃はほんとによく観ました。
まだビデオの普及率も低い時代でしたので、僕は浅草東宝の土曜オールナイトでよく観ましたね。今はなくなってしまった浅草東宝ですが、土曜深夜になると「クレージー・キャッツ5本立て」「ゴジラ5本立て」などやっていて、情報雑誌シティー・ロード片手によく行っていました。コンビニもまともになかったので、おにぎり持参、朝の始発で帰りました。朝焼けがいつも眩しくて、ぼ〜っとして知能指数が落ちていくのがわかりました(笑顔)。
今晩はクレージー・キャッツ主演『大冒険』(1965年-東宝)を。
この映画はクレージーキャッツ結成10周年作品で、特技監督に円谷英二さんが参加したりして、豪華な作品ですね。当時人気を博した007シリーズを意識して、植木さんのアクションがすごいです!ワイヤーアクション等たぶん殆どスタンドなしでやっているんじゃないでしょうか。
共演は『お姐ちゃんシリーズ』の団令子さん、あの越路吹雪さんが悪役やっています。
主題歌「遺憾に存じます」は作詞:青島幸男さん、作曲:萩原哲晶さんですが、演奏は寺内タケシとブルージーズ。イントロからビートルズを意識したアレンジになっています。"007シリーズ〜イギリス〜ビートルズ"と発想連鎖しているのかも知れませんね。
エンディング曲の「大冒険マーチ」もとっても好きな曲。萩原哲晶さんが作曲するマーチはほんと溌剌としていて気持ちいいですね。
このシーンには仲人役で渡辺プロの渡辺晋さんと渡辺美佐さん(本人)が出演しています。
ハナ肇とクレージーキャッツ「遺憾に存じます」「大冒険マーチ」
最近この映画を見直してみたんですが、神戸のシーン、実際は横浜山下公園で撮影されていますね。昔の映画を観る時、こういう発見するのも楽しいですね。
あと谷啓さんがヘンリー・ドレナンという謎の外国人が作った歌「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘」を歌うんですが、主題歌「遺憾に存じます」とは対照的で、体の力が全部抜けちゃうんですよ。
「アッッハン」というのがいいですね(笑)。
お気に入りのシーンです。
谷啓「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘」