2014.05.25 | ||
Super Stupid
Funkadelic Maggot Brain (1971) |
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時のたつのは早いもので前回ファンクと格闘してから半年以上が過ぎてしまいました。毎回こんなことを書いていますが、こりゃまずい。本当に忘れられてしまう・・・。
ということで5回目。
前回はWilliam “Bootsy” Collinsのことを紹介しました。自分の名前を冠したBootsy’s Rubber Bandを結成して活動を始める一方、George Clinton率いるParliament/Funkadelicに参加したことにちょっと触れました。
今回はそのBootsyとGeorgeClintonの繋がりでParliament/Funkadelicを取り上げます。いよいよPファンクの世界へと突入です。ついに踏み込んでしまったPファンク。深い森に分け入るかのようです。さて、まずはFunkadelicからご紹介しましょう。
ニュージャージー出身のGeorge Clintonは50年代の半ばに仲間たちとヴォーカル・グループを結成します。もともとはDoo-Wopスタイルのコーラス・グループだったようで、デトロイトに行ってモータウンのベリー・ゴーディに自分たちを売り込んだりしていたようですが鳴かず飛ばず。その頃の曲はポップな曲調の明るい曲が多く今聴くとちょっと意外な気もします。ちょっとその一端を聴いてみましょうか。
その後、グループはバックバンドとともに活動をするようになり、このバックバンドがFunkadelicの母体となっていきます。とにかくPファンクはClintonを中心にして実に多くのメンバーがParliament/Funkadelicの双方で行き来していることで、いわゆるファンクにはとどまらない多様な音楽になっています。伝統的なR&Bマナーであったりロックっぽい曲や思い切りサイケデリックに振れていたりするものもあってそれらが渾然一体となっている感じは、70年代初頭のフラワー・ムーブメントやらサイケデリック・ムーブメントといった時代背景と大きく呼応しているものであることは間違いないようです。
今回はFunkadelic3枚目71年の『Maggot Brain』を聴いてみました。
とにかく1曲目の「Maggot Brain」。Eddie Hazelの泣くようなギターソロが延々と続くマイナーチューン。何とも言えない気分になってきます。
「Super Stupid」は打って変わってロック。この曲でも彼のギターが炸裂します。迫力のあるドラムと呼応する演奏はエネルギーに溢れながらもどことなくクールな感じもします。ジミ・ヘンの影響も多分に感じられるのがこの頃のFunkadelicの大きな特徴かもしれません。
そんな中「Back In Our Minds」のようなとぼけた風味のR&Bもあったりして、僕などはこっちのほうが楽しかったりします。(それじゃだめじゃん)
ところで冒頭の BootsyがPファンクに加わってくるのはこのアルバムの次のアルバムからになります。彼の加入がまたPファンクに大きな影響を与えるんですね。そのあたりはまた次回。
今日の1曲