2014.06.28
Frevo Frevo
Astrud Gilberto

Look to the Rainbow (1966)

昨日でブラジルワールドカップのグループリーグが終わりました。大会は3/4の48試合が終了し、残り16試合になります。日本代表は残念な結果に終わりましたが、ネイマール擁するブラジル、メッシ率いるアルゼンチンにドイツやオランダがどう絡んでいくか楽しみですね。

今日紹介するのは、ジャケ写がどうもネイマールに似ているような気がする Astrud Gilberto の曲 "Frevo" です。

もともとフレーヴォというのは、ブラジル音楽のいちジャンルで、さらに北部海岸線の町レシフェ(日本がコートジボワールに負けたとこ)のカーニバルのダンスを指すようです。フレーヴォダンスをみてください。いわゆるリオのカーニバルのサンバのダンスも日本人には縁遠いものかと思いますが、フレーヴォはなおさら口あんぐりです。

フレーヴォ(ダンス)

フレーヴォダンスは2012年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されたそうです。日本でいうと歌舞伎とか先日登録の「和食」とかのレベル。

曲の "Frevo" は、Antônio Carlos Jobim が1956年に舞台『黒いオルフェ』(後に映画で有名に)のために書いた曲の中の一曲で、この仕事が彼を有名にします("Felicidade" もオルフェの曲)。この後の Jobim の João Gilberto らとの仕事がボサノバになっていったとのこと。Jobim と Astrud Gilberto も加わったアルバム『Getz/Gilberto』は1964年の作品です。

Astrud Gilberto の "Frevo" は1966年のカバーです。アレンジは Gil Evans なこともあり、どブラジルな感じはなく、私にとってはありがたいポップさです。どこか所在なげな歌唱は、最近の言葉でいうと萌え〜で、Gal Costa とか Elis Regina とかのちゃんとした歌手のちゃんしたカバーもあるのですが、いまいちぐっと来ないかもしれません。歌詞はすっぱりとしたブラジル国土と音楽への賛歌。歌詞の単語は簡単なのでぼくはこれでポルトガル語の勉強してます。

今日の1曲

ブラジル、一度は行ってみたいところです。

(たかはしかつみ)




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