2015.01.17 | ||
Turn Around, Look At Me
The Vogues Turn Around, Look At Me (1968) |
||
昨年行われた竹内まりやさんのコンサートツアーで開演前に会場でかかっていたBGMはThe LettermenやThe Voguesなどの男性ヴォーカル・グループのヒット曲の数々でした。僕の記憶では前回も前々回の時もBGMは同じく彼らの曲が使われていたような気がします。
選曲したのはおそらく達郎さんだと思うのですが、自身の結婚式の入場の時にLettermenの曲を使っただけに夫婦をつなぐ思い出として採用したのかもしれません。
達郎さんのライブでは開演前のBGMとしてドゥ・ワップが使われています。50年代R&Bのモノラルでナロウな感じがホールのアットホームな雰囲気によく合っていたのに対して、アリーナで行われるまりやさんのライブでは、ドラマチックなオーケストラを配した奥行きのあるサウンドが会場の深いエコーにマッチしていて、開演前の高揚感を演出してくれました。まあ、達郎さんはLettermenやVoguesの大ファンだということもあるのだろうけど。
とりわけVoguesの最大のヒット曲でもある「Turn Around, Look At Me」がかかった時はうっとりと聴きこんでしまいました。好きなんです、この曲。
VoguesはCo&Coレーベルに在籍していた60年代の中期は時代を反映してフォーク・ロック調の曲を出していましたが、リプリーズに移籍してからはDick Glasserをプロデューサーに迎えてゴージャスなヴォーカル・グループとして再出発します。
そんな、リプリーズ時代の4枚のアルバムが”Master of Pop Best Collection1000”のシリーズでワーナーからリ・イシューされています。最新のリマスターを施して充実の解説もついて千円!日本初CD化です。
こういう素晴らしいアルバムがこんなお手ごろな価格で聴けるのはとても幸運なことだし、丁寧な仕事に制作に関わったスタッフの良心を感じます。はっきり言って僕には千円以上の価値が感じられました。そしてこんな素晴らしい機会はこれが最後なのかもしれないなと思うのです。
今日の1曲