2015.03.03
I Feel His Love Getting Stronger I Feel His Love Getting Stronger
Margie Joseph

Feeling My Way (1978)

今日は桃の節句。今夜は女性ヴォーカルの曲をいろいろ聴きながらちらし寿司とシャルドネをいただき、またまたいい気分になっております(笑)。

春の初めは三寒四温。英語ではこれを”Spring is just around the corner”というのだそうです。何ともしゃれた言い回しですね。春はすぐそこの角まで来てる。こんな表現もうれしくなるような春の到来。
春になると夜外に出るのも苦にならなくなって、夜風に吹かれて街をそぞろ歩きたくなります。そんな柔らかな季節に合いそうなのが今夜たまたまレコード棚から取り出したMargie Josephのこのアルバムでした。

Margie Josephはミシシッピー州の出身でスタックスからデビューしますが、その後アトランティックに移籍。Aretha FlanklinのプロデューサーでもあったArif Mardinのプロデュースで3枚のアルバムを制作します。
そういうキャリアなので何かとArethaと比較されてしまう彼女ですが、その歌声はArethaよりももうちょいエレガントな感じがします。

アトランティックでの5枚目のこのアルバムは、Johnny Bristolがプロデュースを手掛け、西海岸のミュージシャンを多くセレクトして録音されています。James Jamersonのベース、Lee RiternourとDavid T.Walkerのギター、Earnie Wattsのサックス・・・。70年代中期のクロスオーヴァーで明るく華やいだ雰囲気が春の宵にぴったりです。気を衒ったところの何一つない演奏が心地いい。

とりわけ、David T. Walkerの軽やかなギターが何ともやさしい雰囲気を醸し出していて、伸びやかで真摯な彼女の歌声とのコントラストも鮮やかです。

Margie Josephのこの頃のアルバムは例のアトランティック1000円シリーズで入手可能。ArethaやDiana Rossなどに比べると地味な評価の彼女ですが、その歌唱力は決して引けを取りません。名盤を手軽に聴けるこの機会にぜひお勧めしたい女性ソウル・シンガー。

今宵、Margie Josephのラブ・ソングを聴きながら、ぼんぼりを眺めて過ごす雛祭り、なかなかです。



今日の1曲


(Kazumasa Wakimoto)




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