2015.09.26 - Songwriter
		Rhinestone Cowboy Larry Weiss - Songwriter (1974)

2015年9月20日の『Warner Girl Group Nuggett 特集 Part 2』の中で、"Larry Weiss" という人が書いた曲が2曲、"Keep It Coming" / Leola Jiles、"You're My Baby" / The Carolines がオンエアされました。
僕も Larry Weiss という人が書いた曲が昔から大好きでした。ここで、簡単なプロフィールと僕の好きな曲をいくつか紹介したいと思います。

Larry Weiss は1941年ニュージャージー生まれで、ニューヨーク育ち。1960年代初頭には彼の名前のクレジットを見かけることができます。一番名前が知られるようになったのは1963年にNat "King" Coleに書いた "Mr. Wishing Well" というナンバー。1960年代初頭から中期にかけては他に、Gene Pitney、Paul Anka、The Shirelles、Lesley Gore、Cissy Houston、Baby Washington などに曲を提供。また1960年代後半になると、ビートグループ、American Breed に "Bend Me, Shape Me"、Eric Burdon & The Animals 等にも曲を書いています。この時代は作詞家の Scott English と組むケースが多いです。また同時期にはプロデューサーJerry Ross との共作で、 Jerry Butlerに "Mr. Dream Merchant" など数曲を共作しています。

1970年代に入ると、ニューヨークを離れ、ロスアンジェルスに移り、自分自身のプロダクションを立ち上げます。また1974年には 20th Century Recordsから彼自身のソロ・アルバム、『Black & Blue Suite』をリリース。このアルバムに収録されていた "Rhinestone Cowboy" を翌年、Glen Campbell が取り上げ大ヒットとなり、Larry Weiss の代表曲となります。この時代は、Engelbert Humperdinck や Maureen Mcgervern といった MORシンガーにも曲提供しています。現在はナッシュビルで活動しているようです。


Larry Weiss が書いた曲で中で僕の特に気に入っているナンバーを数曲、紹介。

Can't Stop Loving The Boy (L.Weiss-T.Catalano) / The Carolines (1966)
2015年9月20日SSBでもオンエアされた、The Carolines 。ガール・ポップスのお手本のような溌剌としたナンバー。アレンジは Artie Butler、曲とプロデュースはLarry Weiss で1966年、ROULETTE からリリース。


Your Baby Doesn't Love You Anymore (L.Weiss) / Ruby and the Romantics（1965）
1965年、Kapp Records からリリース。後に Carpenters が取り上げることになるナンバーです。実は先に Carpenters のバージョンを知って、後にこのオリジナルを知った時、Larry Weiss の名前が頭に刷り込まれた気がします。冒頭からサビで胸締め付けられる想い。いい曲です。Larry Weiss は Ruby and the Romantics にこの曲の他に、"Does He Really Care For Me"、"We'll Meet Again" の2曲、提供しています。是非、Karen Carpenters が歌う "Your Baby Doesn't Love You Anymore" と聞き比べを。


I Want To Give You My Everything(L.Weiss) / Newby & Johnson (1970)
1970年、Larry Weiss がロスに活動拠点を移した頃の作品。気持ちよい開放感あふれるソウル・ナンバー。Larry Weiss は1973年にもこのナンバーをCandy & Sweets という名義で再リリース。後に "Kung Fu Fighting" の Carl Douglas、そして日本のピンクレディーもカバーしています。Larry Weiss という人はガールグループから、ソウル、MOR、カントリーと活躍範囲が広い人です。


Rhinestone Cowboy (L.Weiss) / Glen Campbell（1975）
Larry Weiss の代表曲になった作品。Larry Weiss の書く曲はどんな音楽のジャンルでも、メロディーラインがくっきりしているのが特長だと思います。Larry Weiss がソロアルバムで歌ったバージョンと聴き比べを。