2015.10.26 | ||
54321
ミムラス内藤彰子 Fragment & Waves (2015) |
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ある雑誌の小さな記事から小さな興味が芽生えて、その歌手を YouTube で探し、その歌手の歌と出会いました。何度か歌を耳にするうちに、その興味の芽がほころぶように、その女性シンガー・ソングライターへの興味を持ち出しました。
ミムラス(Mimlus)内藤彰子さん。
Mimlus とは、植物のミゾホオズキ属。ミゾホオズキ、オバミゾホオズキがあるそう。
余談になりましたが、彼女のHPから短く音楽キャリアを紹介しますと、2005年に5人組のミムラスというバンドを結成。その後紆余曲折があり、2008年4月にソロ・ミムラスになり、ヒックスヴィルの中森泰弘氏との共同プロデュースでミニ・アルバム『Tokyo Towers Tours』をリリース。その後も自主制作CDを四枚を制作していました。
2015年8月、ミムラス内藤彰子名義でのデビュー・アルバム「Fragment & Waves」をリリース。そのアルバムの1曲目の「54321」が耳に心地よく、彼女の歌唱が魅力的で、とても好きになりました。
エレピの弾き語りから軽快なバンド・サウンドをバックに
「ハートビート/目を閉じて聞きながら/途切れ途切れのニュースが過ぎてく」
から、彼女のヴォーカルに誘われて、コーラス部分の
「54321/無駄な時などひとつもないと/54321/この瞬間/私は知る」
をいつの間にか一緒に口ずさんでいました。
ただ、歌の内容に耳を近づけると、
「あと五分で世界が終ってしまうから/冷たい背中に手を伸ばして/You & I 繋がっていく/光の射す方へ」
と続く切迫した「54321」というカウントを数えながら二人の愛の絆を確かめ合うようなシーンを連想させる歌詞ですが、「54321〜」のコーラス部分が悲観的になる歌を明るい方向に向かわせてくれるのがいいんです。そう、彼女の作るメロディと歌唱がそうさせているじゃないかなぁ。
これからも気になる女性シンガー・ソングライターとして、ミムラス内藤彰子さんの歌を聴き続けたいです。
前回紹介した井上侑さんに続いて、今年、出会った女性シンガー・ソングライターをもうひとりご紹介しました。
今日の1曲