2016.02.11 | ||
The Hustle
Van McCoy and the Soul City Symphony Disco Baby (1975) |
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"ディスコ"続きで。
西側の Barry White に続き、東側からは Van McCoy に登場いただきましょう。
2016年2月7日放送のSSBで "Walk Away From Love" / David Ruffin がかかりました。番組であったように Van McCoy のプロデュース作品です。作詞作曲は当時、Van McCoy と共同作業を行っていた Charles Kipps の単独クレジットです。
この曲が収録されている1975年にリリースされたアルバム David Ruffin 『Who I Am』から、もう1曲、Van McCoy が作詞作曲した曲も聴いてみたいと思います。
I've Got Nothing But Time (Van McCoy) / David Ruffin (1975)
The Temptations 出身のDavid Ruffin 。特長ある David Ruffin 節もちょっと控えめ。Van McCoy らしい明るいナンバーでこのアルバムで一番好きなナンバーです。録音はニューヨークの Media Sound Studio で行われました。番組であったようにリズム・セクションは後のグループ、Stuff を結成する面々です。
このアルバムがリリースされた1975年、Van McCoy は Van McCoy & the Soul City Symphony 名義で、プロデューサーチーム、Hugo-Luigi のレーベル Avco Records からインスト・アルバム『Disco Baby』をリリースします。このアルバムからシングル・カットされた "The Hustle" が全米ビルボード No.1ヒットとなり、当時のダンス・ミュージック・ムーヴメント "Disco" の代名詞となります。
The Hustle (Van McCoy) / Van McCoy and the Soul City Symphony (1975)
制作はニューヨークの Media Sound Studio で、先の David Ruffinのアルバム 『Who I Am』と殆ど同じ演奏メンバーで展開されています。アルバム単位でのリズム・セクションのメンバーを記載しておきます。
Piano : Leon Pendarvis, Richard Tee
Bass : Gordon Edwards
Guitar : Eric Gale, Hugh McCracken
Drums : Rick Marotta, Steve Gadd
このリズム・セクションの一部が翌年1976年にグループ Stuff を結成することになります。
1978年には、クロスオーバー/フュージョン・ムーヴメントで一躍人気グループとなった、Stuff の2枚目のアルバム『More Stuff』を Charles Kipps と共同でプロデュース。このプロデュースは Stuff のメンバーへの感謝の気持ちもあったのでしょう。
Van McCoy はその後ディスコに関連したアルバムを8枚程制作。
"The Hustle" 以降の作品を Van McCoy のソロ・アルバムから、もう1曲聴いてみたいと思います。
My Favorite Fantasy (Van McCoy) / Van McCoy (1978)
収録アルバムは1978年にMCA Records からリリースしたアルバム『My Favorite Fantasy』。録音は先の Media Sound Studio に加えて、Power Station、Sigma Sound Studio で行われており、演奏メンバーは Stuff のメンバー中心に東海岸のスタジオ・ミュージシャン達が参加しています。ボーカルは Van McCoy 自身。ジェントルなとてもいい声していますね。
Van McCoy は翌1979年に39才の若さで急逝。
Van McCoy は1960年代からソング・ライターとして活躍していました。この時代を含め、「Songwriterシリーズ」であらためて取り上げたいと思っています。