2017.01.29
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I Can't Quit You Baby
Otis Rush
Blues and Lonesome Road - The Roots of the Rolling Stones 2016 (1956)
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Rolling Stones のブルース・カバーの新譜『Blues and Lonesome』が好調です。私はブルースの深淵は遠巻きに見ている程度の人間ですが引き込まれます。
『Blues and Lonesome』の最終曲 "I Can't Quit You Baby" を聴いてみましょう。73歳のMick に改めて惚れます。Eric Clapton の参加でも話題です。
I Can't Quit You Baby / The Rolling Stones (2016)
オリジナルは 1956年に Otis Rush が発表した曲で、Otis が歌とリードギターを担当しています。まったく古さを感じないどころかビリビリきますねこれ。Otis のデビューシングルだそうですが、彼は2000年代の前半までバリバリ活動をしていました。現在 81歳でちなみに奥様は日本人とのこと。
I Can't Quit You Baby / Otis Rush (1956)
(録音が複数あります、オリジナルと思い紹介しています)
作曲は Wille Dixson です。Wille Dixson はプロデューサー的存在だったらしく、この曲の作曲、プロデュースとベースの演奏を担当しています。
ハードロックファンには言うまでもない話ですが、"I Can't Quit You Baby" は Led Zeppelin がファーストで演奏しています。私はツェッペリンで知ったクチです。
I Can't Quit You Baby / Led Zeppelin (1969)
デビュー盤でカバーながら Zep としかいいようがない演奏だと思います。Jimmy Page のすごいんだけれど、変なのかもしれないよくわからないフレーズも含めてすごいです。
Zep のバージョンは Otis Rush の60年代のパフォーマンスにより近い感じがします。とんでもないパフォーマンスです。
I Can't Quit You Baby / Otis Rush (1966)
ジャケ写掲出CDは、昨年12月暮にオールデイズから出た、ストーンズがカバーした曲らをまとめた2枚組です。CD1 が『Blues and Lonesome』のオリジナルをほぼ全曲+関連曲。CD2 がストーンズがデビュー当初にカバーしていた曲のオリジナルです。ちなみに価格は2枚組ながらオールデイズの1枚ものと同じで日本盤ながらの1500円で、オールデイズのいつもの紙ジャケの中にCDが2枚入ってます。音も良く、元よりストーンズが選んだ曲のセンスが良いので聴きあきません。
(たかはしかつみ)