2017.12.06 - Songwriter | ||
Number Onederful
Irwin Levine - Songwriter (1975) |
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Songwriterシリーズ、Irwin Levine の続きです。
まずは1970年の作品から聴いていきたいと思います。
I Loved You Like I Love My Very Life(Irwin Levine-Phil Spector-TonI Wine) / Carla Thomas(1970)
Checkmates, Ltd の "Black Pearl" と同じ、Irwin Levine-Phil Spector-Toni Wine で作られた名曲。オリジナルは Darlene Love。メンフィス出身の Carla Thomas の歌唱も素晴らしいです。1970年 Stax Records からリリース。メンフィス制作でプロデュースは Chips Moman。
1970年以降、Irwin Levine は L. Russell Brown とチームを作って楽曲を作るようになります。L. Russell Brown はこれまで Bob Crewe のプロダクションで Four Seasons などに楽曲を作ってきた人です。
Tony Orlando & Dawn に提供した作品群、"Candida"(邦題「恋するキャンディダ」-1970)、"Knock Three Times"(邦題「ノックは3回」-1970)、"Who's In The Strawberry Patch With Sally"(邦題「いちご畑のサリーちゃん」-1973)、"Tie A Yellow Ribbon Round The Old Oak Tree"(邦題「幸せの黄色いリボン」-1973)はいずれもヒットに繋がります。ここからは L. Russell Brown との共作曲を3曲程聴いてみたいと思います。
I Hear Those Church Bells Ringing(Irwin Levine-L. Russell Brown) / Dusk(1971)
Dusk は女性3人グループ。元々は The Angels の人達だそうです。プロデュースは The Tokens と Dave Appell が当たっています。アレンジはその Dave Appell とのチームで知られる Hank Medress が担当しています。
Tie A Yellow Ribbon Round The Old Oak Tree (Irwin Levine-L. Russell Brown) / Tony Orlando & Dawn(1973)
日本でも邦題「幸せの黄色いリボン」で大ヒットしたナンバー。詩のオリジナルは、アメリカのジャーナリスト、コラムニストのピート・ハミル(Pete Hamill)が書いた短編等、諸説あるようですが、元々はアメリカで昔から口頭での伝承により広く知られた話のようです。
山田洋次監督作品『幸福の黄色いハンカチ』(1977年-松竹映画)は寅さん映画の撮影の休憩中、倍賞千恵子さんが山田洋次監督にピート・ハミルの短編小説を紹介したのがきっかけらしいです。
Number Onederful (Irwin Levine-L. Russell Brown) / Jay And The Techniques(1975)
1975年、Jerry Ross Production 作品。後期の Jerry Ross のプロデュース作品ではかなり好きな作品です。Joe Renzetti によるアレンジが素晴らしいグルーヴを引き出しています。
ここからは1977年以降の作品群2曲を聴いてみたいと思います。
Let's Make Love One More Time With Feeling(Jan. M. Warner-Irwin Levine) / Rudy Boyce(1977)
1977年リリース作品。歌っている Rudy Boyce については不明ですが、低いいい声していますね。アレンジは Charles Calello が当たっています。心地よいミディアム・ソウル・ナンバーです。Irwin Levine という人はその時代の流行に合わせ楽曲作りをしてきたことがよくわかります。
Love Music (Denny Randell-Irwin Levine) / Five Sapphires(1978)
1978年リリース。Four Seasons への楽曲提供で知られる Denny Randell との共作曲となっています。The Five Sapphires については不明。Doo Wop スタイルを基本としていますが、メロディは現代的です。