2018.02.16 - Songwriter | ||
Take Me Back
Teddy Randazzo - Songwriter (1965) |
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Songwriterシリーズ、
Teddy Randazzo の2回目です。
1960年代、 Teddy Randazzo が Little Anthony & The Imperials に続いて取り組んだグループは The Royalettes 。The Royalettes はボルチモアのハイスクールに通っていた少女達4人で結成されたグループで、当初は Chancellor Records からシングルをリリースしていましたが、1965年、MGM Records の移籍に当たって、Teddy Randazzo が全面的に担当することになりました。Teddy Randazzo のプロデュースにより、1965年にアルバム『It's Gonna Take A Miracle 』、続いて1966年にアルバム『The Elegant Sound Of The Royalettes』を発表。いずれも質の高いアルバムとなりました。
この2回目では Little Anthony & The Imperials と The Royalettes を中心に聴いていきたいと思いますが、それに先立って、Teddy Randazzo の主な共作者についてみていきましょう。
Bobby Weinstein について
Bobby Weinstein は元々、Doo Wop グループに所属をしていた歌い手でしたが、1957年、ハイスクールに通っていた頃、 Teddy Randazzo のいとこのがクラスにいたようで、Bobby Weinstein は当時既にアイドルスターだった Teddy Randazzo に会いたくて、そのいとこに懇願したそうです。念願かなって楽屋で Teddy Randazzo と出会い、2人は意気投合。2人が書いた "Pretty Blue Eyes" は Steve Lawrence が歌いヒット、Teddy Randazzo が職業ソングライターに転身するきっかけとなりました。その後、2人はチームとして数々の曲を生み出していくことになります。Bobby Wilding 名義で、数枚ソロシングルもリリースしています。
Bobby Hart について
Bobby Hart は後に The Monkees なども手掛けることになる、Tommy Boyce とのソングライターチーム、Boyce and Hart の Bobby Hart。Tommy Boyce とは既にチームで楽曲を制作していましたが、1965年辺りから "Never Again" などの楽曲で Teddy Randazzo のチームにも参加するようになります。1965年には Teddy Randazzo アレンジ・プロデュースにより、ソロシングルを DCP Records からリリースしています。
Victoria Pike について
Victoria Pike は Teddy Randazzo の最初の奥さん(恋人説もあり)で、1966年辺りからクレジットに載ってくるようになります。1970年代になるとその掲載比率が増え、主に詩を担当したと思われます。2人の娘、Elisa Randazzo は現在、シンガーソングライターとして活躍しています。
では Little Anthony & The Imperials と The Royalettes を中心に聴いていきたいと思います。
Please Go(Barberis-Weinstein-Randazzo) / Little Anthony and The Imperials(1964)
1964年、Little Anthony and The Imperials の復活ヒットとなった "I'm On The Outside (Looking In)" のB面に収録された曲。とても優しいバラードです。
Never Again (Robert Harshman- Teddy Randazzo) / Little Anthony And The Imperials(1966)
1966年リリース作品。これも Teddy Randazzo を代表する1曲です。共作者の Robert Harshman とは Bobby Hart の本名です。
Hurt So Bad (Weinstein-Harshman-Randazzo) / Little Anthony and The Imperials(1965-Live)
1965年リリースの "Hurt So Bad" をライブ映像で。Teddy Randazzo らしい情熱的でダイナミックな曲。これも Teddy Randazzo を代表する1曲です。
Take Me Back(Teddy Randazzo) / Little Anthony & the Imperials(1965)
1965年リリースの Teddy Randazzo 単独クレジット作品。"Big Wide World" に通ずるどこまでも続く優しい音色。冒頭のストリングスがラストに再登場するですが、これが泣けるんですよね。
Get Out Of My Life(Teddy Randazzo) / Little Anthony And The Imperials(1965)
続いて、Teddy Randazzo 単独クレジット作品をもう1つ。洒落たアレンジの曲調。ストリングスは1957年から1980年代まで活躍した歴史ある、101 Strings Orchestra が担当しました。
Let Me Know When It's Over(Randazzo-Weinstein) / The Royalettes(1966)
The Royalettes の楽曲を2曲程。1966年リリースアルバム『The Elegant Sound Of The Royalettes』収録曲。ロマンチックなメロディとゴージャスなアレンジ。アカデミックな教育を殆ど受けていない Teddy Randazzo ですが、素晴らしいストリングス・アレンジです。師匠、Don Costa から学んだものも多かったと思います。
I Don't Want To Be The One(Randazzo-Stallman-Weinstein) / The Royalettes(1966)
続いて同アルバム収録曲を。冒頭、サビのメロディから入って胸締め付けられる想い。ファーストアルバム『It's Gonna Take A Miracle』も素晴らしいですが、このセカンドアルバムは特にストリングス・アレンジが素晴らしいですね。
Hurt So Bad(Weinstein-Harshman-Randazzo)/ Teddy Randazzo
最後にリリースされなかった Teddy Randazzo 本人による "Hurt So Bad" を。どこかイタリア・カンツォーネの匂いがしてきます。
*写真は Little Anthony And The Imperials の録音時の Teddy Randazzo。
第3回目に続く。