2018.08.09 - Songwriter
Summer Symphony Summer Symphony
Neil Sedaka - Songwriter

(1969)

Songwriterシリーズ、
Neil Sedaka の最終回です。

1970年に入ると、旧知の Don Kirshner が主宰するレーベル、Kirshner Records から2枚のアルバムをリリース。1972年にリリースしたアルバム『Solitaire』の表題曲、"Solitaire" は後に The Carpenters が取り上げ広く知られるようになります。この頃になると長年チームを組んでいた作詞家、Howard Greenfield と消極的にコンビ解消。
新たに Phil Cody というソングライターとの共作が多くなっていきます。Phil Cody は 1971年に Kirshner Records からアルバム『Laughing Sandwich』をリリースしており、Don Kirshner を通じて知り合ったと思われます。

1972年に住み慣れたニューヨークを離れ、渡英。ライブ活動する合間に、10cc のメンバーや Elton John と出会います。1974年、Elton John が主宰するレーベル、The Rocket Records からアルバム『Sedaka's Back』をリリース。マンチェスターの Strawberry Studios で制作されました。レコード制作には、10cc のメンバーも参加。 Elton John がライナーノーツを書いて、アルバムタイトル通り、Neil Sedaka の復活に賛辞を送っています。

アルバム『Sedaka's Back』からシングルカットされた、 "Laughter In The Rain" が1974年、US Billboard Hot 100 の1位を記録。文字通り、チャート的にも Neil Sedaka の人気は戻ってきました。その後、The Rocket Records からは2枚のアルバムをリリース。その後は Elektra Records に籍を移し、コンスタントに音楽活動を続けました。

1960年末から1970年代にかけての楽曲を中心に聴いていきたいと思います。


Summer Symphony (Sedaka-Greenfield) / Neil Sedaka (1969)

1969年の作品。同年、Lesley Gore が取り上げ、シングルリリースしましたが、Neil Sedaka のバージョンの方がいい感じです。カモメの鳴き声のSEから始まる、夏の夕暮れに聴きたくなる1曲。


Workin' On A Groovy Thing (Neil Sedaka-Roger Atkins) / Patti Drew (1968)

Workin' On A Groovy Thing (Neil Sedaka-Roger Atkins) / The 5th Dimension (1969)

この曲は後に Neil Sedaka 自身も取り上げていますが、1968年、Patti Drew が Capitol Records からリリースし、世に出ました。詩は Barbara Lewis のヒット曲、"Make Me Your Baby" などを書いた Roger Atkins が担当。同年、その Barbara Lewis もこの曲を歌っています。翌年、Bones Howe プロデュースで The 5th Dimension が取り上げ、ヒットとなります。


Love Will Keep Us Together (Sedaka-Howard Greenfield) / Captain & Tennille (1973)

1973年の Neil Sedaka のイギリス制作のアルバム『The Tra-La Days Are Over』に収録されていた曲を、1975年、Captain & Tennille が自身のデビューアルバムで取り上げ、シングルカット。US Billboard Hot 100 の1位となります。プロデースは Captain こと Daryl Dragon 。久しぶりの Neil Sedaka-Howard Greenfield コンビによる復活ヒットとなります。


Solitaire (Neil Sedaka-Phil Cody) / The Carpenters (1972)

1972年、Neil Sedaka がイギリス時代、10cc のメンバー達と一緒に制作した楽曲。後にイギリス本国で Petula Clark、The Searchers などが取り上げました。1975年、The Carpenters がアルバム『Horizon』で録音し、エバーグリーンとなります。新しくチームとなった Phil Cody との共作。


Laughter In The Rain (Neil Sedaka-Phil Cody) / Neil Sedaka (1974)

1974年、US Billboard Hot 100 の1位を記録。Neil Sedaka 復活の1曲。Phil Cody との共作です。聴くたびに心に優しい雨が降ってきます。


Should've Never Let You Go (Neil Sedaka-Phil Cody) / Neil Sedaka And Dara Sedaka (1980)

最後に1980年に愛娘、 Dara Sedaka とデュエットしたバラード曲を映像と一緒に。Neil Sedaka はこの時代になっても変わらず少年のような声をしていますね。

(富田英伸)




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