2019.06.07 - Cinema Music Composers | ||
Barefoot in The Park
Neal Hefti (1967) |
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Cinema Music Composers シリーズ、
前回に引き続き Neal Hefti、その2回目です。
Neal Hefti は1960年代に入ると音楽の拠点をニューヨークからカリフォルニアに拠点を移し、ハリウッドで映画音楽の仕事をするようになります。
Neal Hefti が手掛けた映画は、『求婚専科』 (SEX AND THE SINGLE GIRL、1964)、『女房の殺し方教えます』(HOW TO MURDER YOUR WIFE、1964)、『ハーロー』 (HARLOW、1965) など。またテレビで放送された『バットマン』 (BATMAN、1966〜1968) は Neal Hefti のペンによるものでした。
1967年には『裸足で散歩』 (BAREFOOT IN THE PARK、1967)、翌年の『おかしな二人』 (THE ODD COUPLE、1968) と続く ニール・サイモン (Neil Simon) 脚本作品で印象深いスコアを残しました。1970年代中期頃まで、映画音楽に携わり、2008年、85才で世を去りました。
今回は1960年代以降の Neal Hefti が手掛けた映画音楽を中心に聴いていきたいと思います。
Virna (Neal Hefti) / Neal Hefti (1964)
1964年の映画『女房の殺し方教えます』から。主演したヴィルナ・リージ (Virna Lisi) から楽曲タイトルを拝借しています。Neal Hefti は美しいごくシンプルなメロディのリフレインをアレンジを変え展開させていきます。大好きな曲です。
The Game (Neal Hefti) From/ Neal Hefti (1964)
Legs (Neal Hefti) / Neal Hefti (1964)
1964年の映画『求婚専科』からのこの2曲のナンバーを。映画はナタリー・ウッド (Natalie Wood) とトニー・カーティス (Tony Curtis) 共演のラブコメディ。Neal Hefti の都会的で洒落た音楽はこんなコメディにぴったりだったと思います。
I Must Know (Neal Hefti) / Neal Hefti (1964)
I Must Know (Lillian Mattis-Neal Hefti) / Jack Jones (1965)
同じく、先の映画『求婚専科』 (1964) からのナンバー。これもとってもスマートなナンバー。翌年、シンガー Jack Jones が歌詞入りでアルバム『My Kind Of Town』で取り上げました。プロデュースは Michael Kapp。
Girl Talk (Neal Hefti) / Neal Hefti (1965)
Girl Talk (Neal Hefti) / The Singers Unlimited (1975)
1965年の映画『ハーロー』から。Neal Hefti の持ち味が良く出た1曲。同年、Bobby Troup がこれに詩をつけ、奥様の Julie London が歌いました。そのバージョンが好評で多くの歌手やジャズメン達が取り上げられるようになりました。今回は The Singers Unlimited のバージョンと一緒に。
Lonely Girl (Neal Hefti-Jay Livingston-Ray Evans) / Neal Hefti (1965)
同じく、映画『ハーロー』から。先のシングル "Girl Talk" のB面に収録された曲で、"Mona Lisa" などの作曲で知られる Livingston-Evans と共作した曲です。途中何度も転調するアレンジがとっても素晴らしいです。
Barefoot In The Park (Neal Hefti-Johnny Mercer) / Neal Hefti (1967)
1967年の映画『裸足で散歩』からタイトル曲。Dot Records からのリリースです。珍しく詩がついた主題歌となります。詩を書いたのは当時、Henry Mancini とのチームで知られる Johnny Mercer 。ニューヨークを舞台にしたニール・サイモン (Neil Simon) の脚本。映画の雰囲気をうまく表現したとっても好きな曲です。
The Odd Couple (Sammy Cahn-Neal Hefti) / Neal Hefti (1968)
1968年の『おかしな二人』からテーマ曲。前作から引き続き、ニール・サイモンの脚本作品を手掛けることになります。ちょっととぼけた味わいが、映画ととてもマッチしていました。