2019.08.01 - Magic Voice
A New Dream A New Dream
Bob Morse

The Hi-Lo's (1963)

Magic Voicesシリーズ
今回は Bob Morse という人を取り上げたいと思います。Magic Voicesシリーズでは初めてバリトン担当を取り上げます。

Bob Morse は先程言ったように The Hi-Lo's のバリトンを担当した人です。The Hi-Lo's ではこれまで、テナーの2人、Clark BurroughsDon Shelton を取り上げてきました。

グループの中でも渋い存在で、ちょっと低めのかっこいい声をしています。
Bob Morse はカリフォルニア出身で美術史を目指していた学生だったようです。
音楽にも長けており、サックスとベースも得意としていました。Clark Burroughs に誘われて、The Hi-Lo's に加入することになります。美術史を目指していただけにグラフィックのセンスもあり、The Hi-Lo's の初期のアルバムジャケットは Bob Morse が手掛けていました。
以下は Bob Morse が手掛けたアルバムジャケットです。



Bob Morse は The Hi-Lo's には結成から1960年中期、解散するまで在籍していました。Bob Morse は曲作りにも長けた人で、The Hi-Lo's のラストアルバムではボサノバの曲を2曲、作っています。今回はその曲、そして、The Hi-Lo's の映像を中心に聴いていきたいと思います。


A New Dream(Bob Morse) / The Hi-Lo's(1963)

Let's Go To Brazil(Bob Morse) / The Hi-Lo's(1963)

まずはボサノバの曲から。1963年、The Hi-Lo's の最後のアルバムとなった『The Hi-Lo's Happen To Bossa Nova』から。Bob Morse は2曲、このアルバムのためにボサノバの曲を書き下ろしています。いずれも美しいボサノバのバラードです。作詞作曲才能もある方だったようです。


Rockin' Chair(Hoagy Carmichael) / The Hi-Lo's (TV Show)

ここからは The Hi-Lo's で映像付きのものを。Hoagy Carmichael の軽快なナンバーを楽しく歌っています。The Hi-Lo's の芸達者振りがよくわかります。冒頭に Bob Morse がソロでかっこ良く歌い出します。1955年のテレビショー『Halls of Ivy』から。


September in the Rain(Al Dubin-Harry Warren) / The Hi-Lo's (Rosemary Clooney Show)

The Hi-Lo's の芸達者振りがよくわかる映像です。最初の並びは左から、Gene Puerling、Bob Strasen、Bob Morse(ソロあり)、Clark Burroughs。途中三拍子になるところが心地いいです、洒落たアレンジ。


Sixteen Tons(Random-Rowan) / The Hi-Lo's (Julie London Show)

Julie London Show から。この映像では Bob Morse が途中に立ち上がって ソロをとります。その後、ハイトーンの Clark Burroughs に引き渡し、見せ場を作ります。これがいいんですね〜。



Noa(Bob Morse-Gene Puerling) / The Modernaires(1956)

最後に他のコーラスグループのために書いたナンバーを。Bob Morse が Gene Puerling と共作しています。テレビの主題曲だったようです。The Modernaires は Glenn Miller の楽団で歌っていたことで有名なコーラスグループです。





(富田英伸)

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