2019.12.17 - Magic Voice | ||
Foreign Affair
Gene Puerling Vocal Arrangement (1979) |
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Magic Voicesシリーズ、
Gene Puerling の番外編です。
The Singers Unlimited の活動は1981年のアルバム『Easy To Love』で終了を迎えますが、The Singers Unlimited で手掛けた Gene Puerling のボーカルアレンジは、数多くのボーカルグループのお手本であり憧れでした。The Singers Unlimited のリーダーであった Gene Puerling の元にはいろんなスタイルのボーカルグループからボーカルアレンジのオファーが舞い込むようになります。今回は Gene Puerling が自分自身のグループ以外にボーカルアレンジを担当した作品を聴いてみたいと思います。
Gene Puerling は2008年に亡くなりましたが、Gene Puerling が遺したスコアを使ってプロアマ問わず、現在でも多くの合唱団やボーカルグループによって、"声" は歌い継がれています。
Foreign Affair (Tom Waits) / Manhattan Transfer (1979)
ライブパフォーマンスでも人気のあった Manhattan Transfer。1979年にリリースされたアルバム『Extensions』のラストに収録された曲。このアルバムは Jay Graydon をプロデューサーに迎え、先端な音作りが展開されたアルバムでしたが、ラストのこの曲は Tom Waits が1977年に発表した曲のカバー。しっとりと異国に想いを馳せる曲です。
A Nightingale Sang In Berkley Square (Eric Maschwitz-Manning Sherwin) / Manhattan Transfer (1981)
アルバム『Extensions』に続いて、1981年にリリースされたアルバム『Mecca For Moderns』から。このアルバムも前回同様、ラストに Gene Puerling のボーカルアレンジのアカペラを収録しました。1939年にイギリスで生まれたジャズ・スタンダード・ナンバーです。
A Foggy Day (George Gershwin-Ira Gershwin) / Glad (1995)
ペンシルベニア州で結成された男性4人組のクリスチャンミュージック系のコーラスグループ、Glad。1995年にリリースした全曲、George Gershwin の曲をアカペラで仕立て上げたアルバム『A Cappella Gershwin』から。Gene Puerling はこのアルバムで3曲程、ボーカルアレンジを担当しています。男声による硬質な音色をしています。
In the Cool, Cool, Cool of the Evening (Hoagy Carmichael-Johnny Mercer) / Chanticleer (1996)
Chanticleer は1970年後期に結成された男声コーラスグループで、所属メンバーは常時、10人以上で、"声のオーケストラ" と言われているそうです。彼らが1996年にリリースしたアルバム『Lost In The Stars 』から。録音は The Singers Unlimited と縁のあるドイツで録音されました。
The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire) (Mel Tormé-Robert Wells) / Tony Bennett and Manhattan Transfer (1992)
ここから2曲、クリスマスナンバーを。
Gene Puerling と縁のある Manhattan Transfer のクリスマスアルバム『The Christmas Album』から。Gene Puerling このアルバムで3曲、ボーカルアレンジを担当しました。Mel Tormé の "The Christmas Song" を Tony Bennett をメインボーカルに迎えて歌っています。
Mister Santa (Pat Ballard) / Amy Grant (1999)
最後は、Amy Grant が歌う楽しいサンタの歌で。1999年リリースのアルバム『A Christmas To Remember』から。The Chordettes で知られる "Mr. Sandman" の替え歌です。バックコーラスには The Singers Unlimited の Don Shelton も参加しています。