2020.04.08 - Magic Voice
Paper Boat Paper Boat
Shelby Flint

(2010)

Magic Voicesシリーズ
Shelby Flint の第3回目、最終回です。

第3回目:2000年代以降の Shelby Flint の様子

1970年以降、Shelby Flint はスタジオミュージシャンを務める傍ら、自分の音楽も楽しみながら続けていったようです。特に、ジャズ、クロスオーバー(中にはディスコ調も)といった音楽にも興味を持ち、1978年にはマイナーレーベルからアルバム『You've Been On My Mind』をリリース。そういった中、Shelby Flint の優れた音楽性や才能に感銘を受けたミュージシャン達が彼女の周りに集まってくるようになります。

ギターリストの Tim Weston もその1人で、1993年に共同でアルバム『Providence』をリリース。ちなみに Tim Weston の母は、著名なジャズシンガーの Jo Stafford で、父親はそのバンドリーダーだった Paul Weston です。

またジャズ・ピアニスト、Gregg Karukas もその仲間の1人。1993年、クリスマスの企画アルバム『Gregg Karukas Featuring Shelby Flint ‎– Home For The Holidays』を制作。Gregg Karukas のソロアルバムにも度々、ボーカルで参加しています。そして2000年に入ってもマイペースで音楽活動を続け、楽しみながらライブも行っているようです。Shelby Flint さん、生涯現役で今も音楽活動を続けているようです。

2000年以降の Shelby Flint の様子がわかる映像や音源を聴いてみたいと思います。


Angel On My Shoulder(Shelby Flint) / Shelby Flint and Gregg Karukas(Live、12-20-2009)

2009年12月に開催されたクリスマス・ライブの模様。懐かしい "Angel On My Shoulder" をジャズのスタイルで歌っています。演奏はキーボードの Gregg Karukas を中心としたグループ。説得力が増した素晴らしいボーカルを披露しています。


Christmas Time Is Here(Mendelson-Guaraldi) / Shelby Flint and Gregg Karukas(Live、12-20-2009)

上記の同じ日のライブの様子から。Vince Guaraldi Trio ‎の"Christmas Time Is Here" を歌っています。この曲にぴったりな Shelby Flint の澄んだ声。一度でいいから Shelby Flint のライブに行ってみたいです。


Holiday Medley / Shelby Flint and Gregg Karukas(1993)

今度はクリスマスナンバー・メドレーをスタジオ録音で。演奏している空気感も透き通って感じる素敵なメドレーとなっています。曲名は以下の通り。

Have Yourself A Merry Little Christmas / Shelby Flint and Gregg Karukas
The Little Drummer Boy / Gregg Karukas
Winter Wonderland / Shelby Flint and Gregg Karukas
Greetings Of The Season / Shelby Flint and Gregg Karukas


Paper Boat(Shelby Flint) / Inner Voices Featuring Shelby Flint (Live、2010)

2000年代になって、Shelby Flint は Inner Voices というアカペラボーカルグループにも参加しているようです。2010年のライブハウスでの様子です。このように一緒に歌う仲間がいらっしゃるんですね。楽曲、"Paper Boat" は Shelby Flint のペンによるもの。とっても素敵な曲です。Inner Voices はアルバムもリリースしており、そのアルバムにも収録されています。Shelby Flint の素晴らしいところはその声のみならず、こういう素晴らしい楽曲が書けるところです。


Shelby Flint - Then and Now(2012)

最後に Shelby Flint に関したドキュメント映像を。"Angel On My Shoulder" のことから最近の様子など、Shelby Flint 自身が語っている貴重なものです。


Shelby Flint さんがデビューしてから既に60年を越えました。僕もいつか、Shelby Flint のライブに行ってみたいです。その日までお元気で音楽活動を続けていただきたいと心から思います。

(富田英伸)

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