2021.07.19 | ||
Teach Your Children
Crosby, Stills, Nash & Young Déjà Vu (1970) |
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2021年の夏になりました。コロナにも慣れたと思うのですが、去年とはまた違う夏です。東京オリンピックがもうすぐ始まります。様々なものを背負ってしまったオリパラなので、色々受け入れるしかないのですが、開幕式の、こともあろうに音楽のことでもめていることにやるせない気持ちでいます。
「Teach Your Children」。Crosby, Stills, Nash & Young のおよそ50年前の曲です。ベトナム戦争が泥沼化してすさんだ時代を背景にしながら、とても優しい目線の曲です。この曲を聴いてみました。
"Teach your children" (作者が親たちに)子どもたちに教えてあげなよ、というタイトルです。とてもシンプルな歌詞です。難解なところはありません。逆にシンプルすぎて色々な解釈ができる曲です。ですので、勝手に解釈してみました。
この曲は、1番、2番の2番構成です。
1番は "You who on the road" と始まります。You は誰でしょう。You は道半ばのチルドレン、子どもたちだと考えていました。しかし1番の後半で "Teach your children" と歌います。You は親と考えることができるのではないでしょうか。1番全部を作者が親へ語りかけていると考えることにしました。
2番は "And you, of tender years" と始まります。この You は子です。2番の後半は "Teach your parents" と歌いますので、2番全部を作者から子への語りかけと考えて良さそうです。
作者が、1番では子どもたちへ、2番では親たちへ、鏡写しのように語りかけている設定です。"Teach" の内容は、どちらも「つらい時はゆっくりだが過ぎ去る」という経験であり、希望です。
この曲の1番、2番の後半は、共に同じ歌詞が歌われています。
"And feed them on your dreams
The one they picked, the one you'll know by
Don't you ever ask them why, if they told you, you would cry
So just look at them and sigh and know they love you"
{子どもを/親を}夢で育もう
どの夢が選ばれるか、いつかわかる
どうしてなんて聞いてはだめ、泣きたくないだろ
ふとわかるはず{子どもに/親に}愛されてることが