2021.07.21 - Cinema Music Composers | ||
Shooting Star
Les Baxter Part2 (1958) |
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Cinema Music Composers シリーズ、
Les Baxter の2回目です。
1950年代に入ると、Les Baxter はアレンジャーとしてキャリアを積み始め、Capitol Records の専属アレンジャーとなります。1950年には、Ray Evans-Jay Livingston 作、映画『別働隊』 (CAPTAIN CAREY, U.S.A.) の主題歌で Nat King Cole が歌った "Mona Lisa" が Les Baxter and his Orchestra の演奏で歌われ、大ヒットとなります。
Mona Lisa (Ray Evans-Jay Livingston) / Nat King Cole with Les Baxter and his Orchestra (1950)
同年の1950年、Capitol Records は、ペルー出身の女性シンガー、Yma Sumac をデビューさせます。Yma Sumac は、"インカ帝国の末裔"という触れ込みで、音楽は異世界的、古代的で、エキゾチックな音楽世界を構築しようとしました。そこで白羽の矢が立ったのが、Les Baxter でした。
1950年リリースのアルバム『Voice Of The Xtabay』をリリース。Yma Sumac は噴火前の火山のうなり声、異国の鳥の鳴き声を、持ち前の5オクターブという音域で表現。Les Baxter はインカ帝国を意識したメロディー、ラテンのパーカッション等を駆使してエキゾチックな世界を創造しました。この Yma Sumac へのワークスによって、Les Baxter 自身も "Exotic Moods" ミュージックへの道筋が作られることになります。
Lure of the Unknown Love (John Rose-Leslie Baxter) From 『Voice Of The Xtabay』 / Yma Sumac (1950)