2021.10.04 - Magic Voice
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Little Dancing Doll
Shelby Flint
(1963)
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(2021年10月3日SSB『棚からひとつかみ』で Shelby Flint "Little Dancing Doll" がかかりましたので。)
過去、Magic Voicesシリーズで、Shelby Flint を3回シリーズで取り上げてきましたが、今回はその番外編として、数曲聴いていきたいと思います。
Little Dancing Doll(Barry DeVorzon-Bodie Chandler) / Shelby Flint(1963)
1960年、 Valiant Records で再デビューを果たした、Shelby Flint の1963年リリースのシングル。作者は Valiant Records の設立者である Barry DeVorzon と Bodie Chandler 。後に2人は Barry & the Tamerlanes を結成することになりますが、Bodie Chandler にとってもごく初期の作品となります。繊細なメロディーで Shelby Flint の澄み切った声を充分生かした楽曲となります。
It Really Wouldn't Matter(Bodie Chandler) / Shelby Flint(1963)
この曲は "Little Dancing Doll" のB面収録曲。曲は Bodie Chandler の単独クレジットです。Bodie Chandler は後に The Cyrkle の "The Visit (she was here)" など優れた作品を書くことになります。1963年制作とはまったく思えない憂いを持ったメロディー。何度聴いても聴いても飽きることはないメロディ。Perry Botkin Jr. のオーケストレーションも素晴らしいです。
1967年、Valiant Records は配給先の Warner Bros. Records に吸収され、Shelby Flint はスタジオミュージシャン、ソングライターとして活動することになります。今回は Shelby Flint がスタジオミュージシャン・ボーカリストとして活躍していた頃で、普段あまり聴く機会のない曲を聴いていきたいと思います。
Theme From "Valley Of The Dolls" (Reprise)(Dory Previn-Andre Previn) / Shelby Flint(1967)
当時人気作家、ジャクリーン・スーザン(Jacqueline Susann)の小説、『人形の谷』の1967年の映画化作品『哀愁の花びら 』(VALLEY OF THE DOLLS)の挿入歌、主題歌。映画では、Dionne Warwick が歌いました。サウンドトラック盤では契約上の関係で Shelby Flint が歌いました。Shelby Flint の名前はノンクレジットです。映画は3人の女優の揺れる心を描いた作品で、Shelby Flint の声がとてもマッチしています。アレンジ、コンダクトは John Williams です。
Ghosts( Peter Alsop) / Peter Alsop with Shelby Flint(1977)
1977年に Peter Alsop というフォークシンガーのアルバム『Asleep At The Helm』に参加し、デュエットした1曲。フォークアルバムをリリースしたこともある Shelby Flint。澄み切った声で歌い上げています。Peter Alsop は児童心理学者が本職のシンガーソングライターとのこと。
Love Is V.S.O.P. American(Sue Collins-John Tartaglia)/ Disco J.J.S.(1978)
1978年、日本国内でサントリーの洋酒コマーシャルで流れていたディスコ曲。日曜洋画劇場の枠で流れていたので、よく覚えています(笑顔)。たぶん日本国内のみリリースされたシングルだと思います。シングル裏ジャケットを確認してみると、Disco J.J.S. とはボーカリストの頭文字から取ったものらしく、
Disco J.J.S.
J ---> John Joyce
J ---> Jim Haas
S ---> Shelby Flint
のようです。Shelby Flint 以外も有名なコーラスミュージシャン。お茶の間で流れていたディスコ曲を Shelby Flint が歌っていたとはびっくりです!(笑顔)
写真 : ギターを抱えた Shelby Flint 。
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(富田英伸)
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