Bob Gaudio その4:The Four Seasons 全盛期
2021.11.27
Bob Gaudio の4回目です。
第4回 : Bob Gaudio が The Four Seasons 全盛期に 書いた作品について (その1)
これまで、The Four Seasons 以前の時代、1960年代を中心に楽曲提供、プロデュースしてきた作品を聴いてきましたが、ここからは、The Four Seasons 全盛期に Bob Gaudio が書いてきた作品を聴いていきたいと思います。
2005年の初演となったミュージカル『Jersey Boys』は、The Four Seasons の結成、成功、解散を描いたミュージカルでした。ブロードウェイのみならず、後に全世界で公演、2014年にはクリント・イーストウッド (Clint Eastwood) 監督によって映画化。若い世代含め、多くの人が The Four Seasons の音楽に触れました。映画の中で、Bob Gaudio はとても温和な人物として描かれていました。The Four Seasons の長い音楽キャリアは、Bob Gaudio の時代を読み取る音楽センスとその穏やかな性格によってずっと維持、存続したのではないかと思います。1950年代後期にもし音楽プロデューサーの Bob Crewe と出会わずとも The Four Seasons は世に出てきたような気がします。そこには Bob Gaudio の才能がしっかり、The Four Seasons の音楽の土台にあったからだと思います。
The Four Seasons 全盛期に Bob Gaudio が書いてきた作品から、僕が好きな曲を聴いていきたいと思います。
Marlena (Bob Gaudio) / The Four Seasons (1963)
1963年、Vee Jay Records から通算5枚目のシングル、"Candy Girl" のB面。Billboard Hot 100 の36位となりました。収録されたアルバム『The 4 Seasons Sing Ain't That A Shame And 11 Others 』のクレジットには、アレンジが Charles Callelo、ボーカルアレンジに Nick Massi の記載があります。"Sherry" の延長線の女の子の名前を用いたイカしたナンバー。
My Sugar (Bob Crewe-Bob Gaudio) / The Four Seasons (1963)
1963年リリースのアルバム『Big Girls Don't Cry And Twelve Others』に収録されたナンバー。Frankie Valli のファルセットボーカルを最大限に生かしたユーモアたっぷりのメロディ。このアルバムには "Featuring The "SOUND" of Frankie Valli" と明記されており、当時の Frankie Valli の特異なボーカルを全面に出していたことがわかります。
Dawn (Go Away) (Bob Gaudio-Sandy Linzer) / The Four Seasons (1964)
1964年1月、Vee Jay Records から Philips Records に変ってリリースされた第1弾シングル。Billboard Hot 100 の6位を記録。Sandy Linzer-Denny Randel チームの Sandy Linzer との共作曲です。アレンジは Charles Callelo。ドラムスを担当したのは Buddy Saltzman です。
Ronnie (Bob Gaudio-Sandy Linzer) / The Four Seasons (1964)
1964年4月にリリースしたシングル。Billboard Hot 100 の6位を記録。これも1964年のアルバム『Rag Doll』に収録されたナンバーでした。アレンジはこの頃スタッフに抜擢した Denny Randell。スピード感あふれるアレンジです。女の子の名前を使った曲はこの辺で一旦、終了となります。
Rag Doll (Bob Crewe-Bob Gaudio) / The Four Seasons (1964)
1964年6月にリリースしたシングル。Billboard Hot 100 の1位となります。詩の世界では貧富の差を背景にしたボーイ・ミーツ・ガールものの集大成的な曲となります。アレンジは全体体制で、クレジットには "The 4 Seasons & Bob Crewe" となっています。
Marcie (Bob Gaudio-Sandy Linzer) / The Four Seasons (1964)
1964年になると、リリース元が Vee Jay Records から Philips Records に変わり、スタッフには、Sandy Linzer-Denny Randel チームが加わるようになり、曲調の幅が広がるようになります。この "Marcie" はその Sandy Linzer との共作曲になります。アレンジは Charles Callelo。アルバムでは『Rag Doll』に収録。録音スタジオには Atlantic Studio が使われ、エンジニアには Tom Dowd の名前も見つかります。イケイケな曲は、Sandy Linzer-Denny Randel チームに任し、Bob Gaudio は比較的メロディアスな曲を書くようになってきます。
(富田英伸)