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John Sebastian のオリジナルとそのカバーをいくつか

2022.05.25
Didn't Want To Have To Do It

Didn't Want To Have To Do It

John Sebastian

(1966)

#Songwriter

(2022年5月22日SSB『リクエスト特集』で The Lovin' Spoonful " Didn't Want To Have To Do It" がかかったので、John Sebastian を取り上げます。)

Songwriterシリーズ
今回は John Sebastian を取り上げます。

John Sebastian は職業作曲家ではなく、シンガーソングライターとして活動してきました。しかし、John Sebastian が作り歌った曲は多くのミュージシャン達に愛され、幾多のカバーが生まれました。今回は、オリジナルとそのカバーをいくつか聴いていきたいと思います。

John Sebastian は1944年ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジ生まれ。父親はハーモニカ奏者、母親はラジオの脚本家だったそうです。両親の影響もあって、ハーモニカやギターを始めました。

The Mamas & The Papas を結成することになる Cass Elliot、Denny Doherty そして Zal Yanovsky が在籍していた The Mugwumps と一緒に演奏参加。1965年に Fred Neil のアルバム『Bleecker & MacDougal』でハーモニカで参加。 そして、その Zal Yanovsky、Joe Butler、Steve Boone と一緒に The Lovin' Spoonful を結成。同年に John Sebastian が作った "Do You Believe in Magic" をシングルリリース。この前向きな曲は当時の都市部の若者達が興味を示し、US Billboard Hot 100 の9位とヒットします。

その後、John Sebastian は1968年に The Lovin' Spoonful を離れますが、その後も彼の作った曲は多くの人々、そしてミュージシャンに愛されました。


Do You Believe in Magic (John Sebastian) / The Lovin' Spoonful (1965)

Do You Believe in Magic (John Sebastian) / Barry McGuire (1965)

1965年7月、The Lovin' Spoonful が Kama Sutra Records からリリースしたシングル。US Billboard Hot 100 の9位となります。
同年に Barry McGuire が Dunhill Records からリリースした アルバム『This Precious Time』でこの曲を取り上げました。バックコーラスにはその年にデビューした The Mamas & The Papas が担当。その他、ギターに P.F. Sloan、パーカッション Steve Barri、ドラムス Hal Blaine、ベース Joe Osborn のクレジット、そしてプロデュースは Lou Adler、さすが素早い!


You Didn't Have to Be so Nice (John Sebastian-Steve Boone) / The Lovin' Spoonful (1965)

You Didn't Have to Be so Nice (John Sebastian-Steve Boone) / Astrud Gilberto (1967)

1965年のシングル・リリース。メンバーの Steve Boone との共作曲です。
1967年、Verve Records からリリースした Astrud Gilberto のアルバム『Beach Samba』でこの曲を取り上げました。自分の子どもとの楽しいデュエット。音程が子どもにつられそうになる Astrud Gilberto も可愛いです。Creed Taylor プロデュースの下、Don Sebesky がアレンジを担当しています。


Younger Girl (John Sebastian) / The Lovin' Spoonful (1965)

Younger Girl (John Sebastian) / The Critters (1966)

1965年、The Lovin' Spoonful のデビューアルバム『Do You Believe in Magic 』収録曲。
1966年に The Critters がKapp Records からアルバム『Younger Girl』をリリース。The Critters は Don Ciccone を中心にニュージャージーで結成されたグループ。アルバムのプロデュースは Artie Ripp が担当しました。


Didn't Want To Have To Do It (John Sebastian) / The Lovin' Spoonful (1966)

Didn't Want To Have To Do It (John Sebastian) / Jackie DeShannon (1968)

Didn't Want To Have To Do It (John Sebastian) / Roger Nichols & the Small Circle of Friends (1968)

1966年のThe Lovin' Spoonful のアルバム『Daydream』収録曲。
1968年、Jackie DeShannon がアルバム『Me About You』で取り上げました。Joe Wissert のプロデュースの下、Jack Nitzsche のアレンジです。
1968年、Roger Nichols & The Small Circle Of Friends のアルバム『Roger Nichols & The Small Circle Of Friends』でも取り上げられました。Tommy LiPuma のプロデュースの下、Marty Paich のアレンジです。同アルバムでは Zal Yanovsky との共作曲、"Cocoanut Grove" も取り上げています。


Lonely (Amy's Theme) (John Sebastian) / The Lovin' Spoonful (1967)

Lonely (Amy's Theme) (John Sebastian) / Martin Denny (1968)

1967年、フランシス・フォード・コッポラ (Francis Ford Coppola) 監督のメジャーデビュー前の監督作品『大人になれば… 』 (YOU'RE A BIG BOY NOW) から。音楽を John Sebastian が担当、1967年に The Lovin' Spoonful 名義でアルバム『You're A Big Boy Now - The Original Sound Track Album』がリリースされました。このアルバムから "Lonely (Amy's Theme) "を。
1968年、エキゾチック音楽の雄、Martin Denny がアルバム『A Taste Of India』で取り上げました。ボサノバ調のアレンジ。アレンジは George Tipton が担当。


She's a Lady (John Sebastian) / John Sebastian (1970)

She's a Lady (John Sebastian) / Kenny Rankin (1975)

1970年、John Sebastian のソロアルバム『John B. Sebastian』収録曲。
1975年の Kenny Rankin がアルバム『Inside』で取り上げました。プロデュースは Michael Stewart と奥様の Yvonne Rankin です。




(富田英伸)