山下達郎2023ツアー開始直前
2023.06.18
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Ride On Time
山下達郎
Ride On Time (1980)
山下達郎のシングル「Ride On Time」は1980年5月に発表されました。筆者は高校に入学してすぐこの曲で山下達郎と出会いました。
1980年春はどうだったかというと、さだまさしと松山千春が大人気で、金八先生放「贈る言葉」が社会現象、百恵ちゃんが結婚引退を発表し、松田聖子はブレイク寸前という時代 (なおポール先生は成田で逮捕されていました) 。しかし筆者は山下達郎も大滝詠一も全く知りませんでした。
「Ride On Time」はヒット曲で、すぐに好きになりました。よく耳にしたのですが、小杉さんにハメられ?出演したというマクセルのCMをTVで見たのかどうかは記憶があいまいです。既に達郎さんを追っかけていらっしゃった方々は「おお!」と驚きがあったのではないかと思います。
「Ride On Time」を聴くと、オフコースの「Yes-No」 (1980.6) やアリスの「狂った果実」 (1980.7) を思い出します。同じ頃シングルを買って、交互に聴いていたのだと思います (買ってた成増の商店街のレコード屋さんも思い出します) 。フォークや歌謡曲や洋楽が良く溶け出した楽曲に惹かれていました。今聞くと「Ride On Time」が一番歌謡曲っぽくないですね。小田和正さんも、谷村新司さんもあれから40年に渡り音楽シーンを引っ張ってこられて、すごいことだと思います。その中で、筆者が達郎の道を志してしまったのはどうしてでしょうかね (笑顔) 。アルバム『Ride On Time』は同じ年の9月に発表されますが、すぐには買いませんでした (アルバムはなかなか買えなかった) 。当時達郎さんはラジオ放送もなく、筆者はコンサートに行ったこともなかったので、山下達郎の人となりを知ることはありませんでした。同年12月発表の『On the Street Corner』を買ってしまったのですが、どうやらそれが深みへの道筋だったようです。
『Ride On Time』 (1980.9) から、大滝詠一『A Long Vacation』 (1981.3) をはさんで、『For You』 (1982.1) 、怒涛の日々から40余年。2023年6月レコード店の壁に『Ride On Time』が推し新商品として陳列されている。もうすぐ始まる「山下達郎Performance 2023」、1曲目はもちろん「Sparkle」、締めは「Ride On Time」。これをアナログ盤発見中の世代と一緒に聴く。楽しみでなりません。
(たかはしかつみ)